見出し画像

祝・映画館デビュー

わたしは映画が好きだ。
とは言え、もう10年以上、好き勝手に映画を観ていない。

結婚して子どもができて自由に使えるお金も時間も制限がかかってしまったからだ。
なんて書くとなんだかなぁな気分になってしまう。
けれど、実際は悲惨な話ではなく、単にわたしは一人でゆっくり好きなだけ映画館で映画が観たいのだけれど、それができないというだけ。
テレビで映画を観るのも好きなのだけれど、一人で観れない状況には変わりないので、堪能できない。

そう、楽しむのには一人であることが肝要。

なのですっかり映画から遠のいてしまった。

ところが、昨年の夏、実家で息子さんがピーターラビットの映画を観たり、アニメを観たりとし始めた。
息子さん、ストーリーというものにあまり興味がないようで、読む本は図鑑。
好きなYOUTUBEもゲーム解説や実況系がメインだったので
行く場所も水族館、動物園、博物館といった場所で映画館は行っていなかった。

幼稚園入園前にしまじろうのミュージカルと映画には連れて行ったのだけれど、しまじろうさんはさすが分かってらっしゃる。
幼児の対策をしっかりとられている。時間も短くなく長くなく。途中休憩もあり、館内も暗くならない安心感。
声だし参加型なので動かずにはいられない息子さんはそれなりにエンジョイしていたのだけれどやっぱり幼児向け、ファーストスッテップなので真の映画館デビューとは言えないとわたしは思っている。
しまじろうはあくまで予行練習の場。
あの映画館の暗さからの没入観、終わった後に外に出たときのさわやかな解放感。これはしまじろうさんのまっとうな配慮では感じられない。
おまけにコロナ禍もあり、頻繁に参加できず、気が付くと息子さんはしまじろうさんから無事に巣立ってしまった。
そして映画館?どんなところ?暗いの?うるさいの?なんだか嫌かもしれないとなってしまった。

その後、他のアニメに興味が行くかと思いきや、彼はアンパンマンやドラえもんをスルーし、ユーチューバー、ゲームのキャラや東方系、夏目友人帳、チェンソーマン、王様ランキングなどなど年相応より年齢上気味の好奇心を発揮している。

なので映画を観るのはもう少し先かなと思っていたら、
急に「ドラえもんの映画を見に行きたい」と言い出した。
花粉症が酷く、あちこちに行けなかった今年の春。
偶然、テレビでドラえもんの映画を観たら面白かったらしく、今、やっているのを観たくなったらしい。
更に、塩味ポップコーンを食べられるようになりどはまり中だったのも相まって、大量のポップコーンとウーロン茶を食べ飲みしながら映画を観ることができる場所が映画館だと知り、行きたくなったもよう。
いずれにせよ、やってみたいというのは良いことだということで映画館へ行くことへ。
とは言え、敏感さんな息子さん、わたしは内心、
大きな音がすること、人が多いこと、暗くなること、実は映画館では大きな声で騒いだり、ウロウロしてはいけないことなどハードルが高い。途中で抜け出してしまうのでは?
母は「ドラえもん」より「スラムダンク」が観たいのよ。そっちにしてくれないかしら?
などなど勝手に思っているのです。
しかし、スラムダンク?な息子さん。知らない話、興味のない話の映画を観るのは酷だろう。いくらわたしがりょーちん好きでもここは我慢。
わたしも息子さんぐらいの時はドラえもんが好きだった。好きすぎてドラえもんについて書いたノートがあったぐらいだ。
そう、その時の想いでドラえもんを観てみよう。
なんて具合に
久しぶりの映画館にわたしもテンションが上がっていました。

映画館でのルールなどなどは映画館のホームページなどを見て予習。
ポップコーンとウーロン茶があるかもしっかり確認。

息子さんはドラえもんのリサーチに余念がないようでした。
検索魔というかこの情報収集力、間違いなくわたし譲り。
うまく利用して世を渡って欲しいものです。

映画当日は少し緊張していたようですが、存分に堪能できたようです。
その映画館の予告で観たのが名探偵コナンの映画。

行かないわけはないでしょう!ってことで、GWはコナンを観に映画館へ。

どちらも彼の心を大きく動かした映画なようです。

感想を言葉にするのが苦手な子で、映画館という普段とは違う大きな刺激の中にいるので、終わった後はぐったりしているのですが
また行きたい、また観たいと言っているので彼なりに満喫できたようです。

わたしも久しぶりの映画館、いいものだと実感です。
映画館には一人で行きたい派ですが、我が子と行くのもいいですね。
映画を観ている時の素直な反応が可愛らしいです。

わたしは離島の田舎で育ったので、映画館が住んでいるところにはなく、年に数回、移動映画館?みたいな感じで、公民館などで上映されているのを見に行くか、夏休みなど島から本土(北海道)に遊びに連れて行ったもらった時に映画を見に行くかぐらいしかできなかったので映画館への憧れはそれはそれは大きなものでした。
だからなのか、今でも映画館へ行くとなると何かテンションが上がります。

そんな久しく忘れていた高揚感を思い出させてくれた息子さんに感謝です。

こうして映画館デビューはわたしが思っているより早くやってきてしまったのでした。

これからも、時々は映画館で映画を楽しみたいと思います。

映画を観終わって家に帰ってくるなり
マインクラフト的なゲーム、マイククラフトで早速、映画館を作っていた息子さん。
「僕、建築センスあるよね」とご満悦。相当、楽しかったに違いない。

いろんな映画に触れて感性を磨いてもらいたいものです。

こんな気分の時はなぜか『ニューシネマパラダイス』が見たくなるのでした。

みなさまにも心躍る映画がありますように。



この記事が参加している募集

#子どもの成長記録

31,340件

ありがとうございます。 サポートで頂いたお金は apple pencilを購入してイラストの勉強に励みたいです。