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【教師向け】学校外での携帯電話一斉預かりの法則化

勤務校の文化祭は、外部のホールで開催される。
入場前に、各クラス担任が生徒全員の携帯電話を回収することになった。
携帯電話不正使用の防止のためである。
こういった、普段やらないことを急にやると生徒は混乱する。
事前の準備と、適切な指示が要る。


《準備物》
■長3封筒×クラス人数分(古封筒を事務室でもらっておくと良い)
■封筒を立てて入れることができる細長いカゴ×4つ(100均で購入可能。持ち手のあるものが良い)
→あらかじめ4つのカゴに「No.1~10」「No.11~20」「No.21~30」「No.31~40」とラベリングしておく。付箋で良い。


《HRを使った事前指導》
■携帯電話を一斉預かりすることの趣意説明をする。
■封筒を配布する。
■封筒の裏面に「学年・クラス・氏名」「大きな字で」書くように指示する。
■封筒を回収する。
■回収後、封筒を出席番号順に並び替えておく。
これで準備は完了である。封筒に書く「文面」は板書してやると良い。
所要時間5〜10分。


《当日》
■生徒を出席番号順に並ばせる。
■事前に作った「名前入り封筒」を配布する。
■各自、封筒に携帯電話を入れるように指示する。電源は切らせる。
■出席番号1番、11番、21番、31番の生徒を「回収役」とし、ラベリングしたカゴを渡す。この4名に「〇〇さんは、1番から10番までのスマホを回収してください」といったように指示を出す。
「1番がNo.1~10」「11番がNo.11~20」「21番がNo.21~30」「31番がNo.31~40」の封筒を回収して回る。
■最後に、計4つのカゴを担任が預かる。
これで回収完了。所要時間5分。


《返却時》
■出席番号1番、11番、21番、31番の生徒に先ほどのカゴを渡す。
「自分のスマホを回収したら、次の人に回しなさい」と指示する。
■最後に、空になったカゴを担任が回収する。
以上。所要時間2分。
カゴを渡すのが10番、20番、30番、40番になっても同じ結果となる。


《やってみた所感》
生徒は「自分で作った封筒」に「自分で携帯電話を入れる」だけである。
イヤな感じがしない。「ムリヤリ没収された感」が軽減される。
最初から最後まで、担任は携帯電話に触れていない。
回収から返却まで混乱なくスムーズに進んだ。
「貴重品袋の中でスマホ同士がぶつかり、画面が傷ついた」というクレームも防げる。
他クラス担任から「それ良いですね!」と言われた。

カゴが4つもできてかさばることが難点である。
封筒にダミーを入れられると見破る術が無いが、仕方ない。
ここまで丁寧に進めたにも関わらずダミーを入れる生徒はネガティブ層である。
ポジティブ〜中間層の生徒ならばこの方法で問題ない。


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