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瓶のコーラを愛する人

 書肆侃侃房さんの文芸誌「ことばと」の公募に応募した小説です。ここで公表するってことからわかるとおり、一次選考落ちでした。

 以前から、自分の書く小説には物語がない、ことを気にしており、これを書いた時は、小説の答えを直接書かない、ようにした記憶があります。書いてしまうと答え(書きたいこと)が陳腐になってしまう気がしたからです。私としてはこの小説は意地悪で好きです。しかし、それは私がこの小説の意図を知っているからであって何も知らない人からしたら意地悪なだけの小説になっています。じゃあなんで公開したん? と言われれば、自分の書く小説には物語がない、ことにいまだ頭を悩ましており、その問題に取り組む道のマイルストーンにこの小説はなってくれているから、そして、感想をいただければそれを参考にしたいからです。

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