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星のとらわれびと 「節」

俺らの頭上に浮かぶ‘ 雲 ’ は星の光を吸い取ってしまう
雲は黒い細かな粒子で出来ている
遠くて触ることすら許されないが、包まれたが最後全てを奪い取られ、星の、おれたちの存在は掻き消えてしまうらしい
七不思議みたいなもんだ定かではないが、みんな噂をして楽しんでる。
だから雲が出た日にゃ、御月様の人形を腰に付け、みんなで歌を歌う

暗雲(くらくも)晴れろ
あっちへおいき
御月様に食べられろ

足取り腕とり、
目玉がおしけりゃ
空の底まで落っこちろ

ほら
暗雲晴れろ
あっちへおいき
空の底まで逃んさい

御月様祭りでは必ずこの曲でみんな踊り狂う
踊り狂いながらもいつもと変わらぬリズムで星を運び続ける

19.9.18

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