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ポンコツが考えるデザイン思考【an's talk】

デザインってよく聞くけど、いったい何?アートとは違うの?
いまよく聞く、デザイン思考ってなに?
ヒトユミのメインデザイナーanさんに、デザインについて聞いてみたいと思います。

はじめましての方は、こちら


社会人としてはポンコツでした


ucca「ポンコツなんですか?(笑)」

an「最初に就職した会社で、ポンコツ扱いだったんです。
上司の言うことに従えないし、決まりも守れないし
社会のルールやマナーとかもわかっていなくて
ポンコツだとよく言われていました。

お客さんの前で、
お客さんの商品をぼろっかすに言ってて(笑)
何も考えてなかった。

ただただ素直に、自分の感情を述べてしまって
状況が全然見えてなかったんです」

ucca「anさん、素直なんですね☺」

ぼろっかすって(爆笑)


an「何度、怒られたかわからないですけど
何度、怒られても、同じことを繰り返して
普通の社会人として5年くらい働いたら、だんだんわかってきて。

こういうとこで言っちゃダメなんだなって
言っちゃダメな状況なんだなって

多くの人は、
普通に社会人にならなくても気づけるところを気づけなかったので、
社会人になってから社会的ルールを知りました。

その代わりに、
自由な発想は削られていったと思うんですけど」

ucca「そうですよね、それと引き換えになっちゃいますよね」

an「多くの人が、中高生で失われる自分勝手な部分を
社会人になって削られた感じです。

ucca「ちょっと長めの思春期だったんですね(笑)」

an「それがあったので、
今はちゃんとお客さんが思っていることを形にするということが
だんだん得意になってきたかなと。

自分勝手な部分だけではなくて
ちゃんと聞けるというところがいい具合に
きっとなったのかなと思ってます。

たぶん、社会人になるまでに社会的ルールを全部把握している人は
社会人になって、さらにそれに上乗せに縛られていく感じがあるんじゃないかな。

私自身にはそれがなかったので、中途半端なかんじですけど
いつまでもフレッシュな気持ちでいられる感じですかね(笑)」

社会って、厳しいですね (´;ω;`)


デザイン思考ってなに?


以前、anさんと一緒にLP(ランディングページ)を作成するお仕事があって、anさんはLPを作成したことがなく、LPが何なのかもよくわからない、とのことだったので、私がベースを作って、anさんが、画像作成や詳細を詰めていくことになったんです。お客様との打ち合わせは、私の都合が悪くて、anさんが担当することになって。私が作業するときに、打合せ時の内容を確認する必要があって録音したものを聞かせてもらったんです。そしたら、『LPわからなかった人』とは思えないほど、お客様への説明が流暢で、わかりやすくて。「anさん、すごい!」ってなったんです。

ucca's episode


ucca「私、anさんみたくお客さんに上手に説明できないんですけど」

an「知った“てい”で言ってみました。なりきってみました」

ucca「女優ですね。ちっともポンコツじゃないです(笑)」

an「やらなきゃいけないってなると
とりあえずやってみるっていう思考なんです。
デザイン思考っていうか。

いま、よく<デザイン思考>っていうのを聞くようになって
デザイン思考ってなんだろうって思って調べたら、
私にとっては、当たり前のことだったんですよ」

ucca「デザイン思考って、なんなんですか?」

an「たとえば、
とりあえずやってみて、失敗したらもう一回やり直して
トライ&エラーを繰り返して仕上げていく手法は、
デザイナーやクリエイター。

アーティストは、デザイナーじゃないと思ってるんです。
世の中でよく言われている[有名デザイナー]っていう人たちは
自らのアートを表現している人たちなので、
デザイナーではなくアーティスト。

たとえば、企業の中にいるデザインを仕事としている人は
お客さんの思いを、どれだけ形にするのかっていうのが大事なので

その人のことをよく観察するというか
その人の立場になって何が求められているのかっていうのを考えて
その人についてとか、その物事についてリサーチして

一般対象のリサーチではなくて
その人対象のリサーチをするっていうことを
何回も繰り返し修正を重ねていく

一回で完璧なものを作ろうとするんではなくて
改良を重ねてテストしてみてっていうのを繰り返して
完成に近づけていくっていう発想
というか

そういう手法は、デザインする上では当たり前のことで
当たり前にやってたことなんですけど、
いまは、それが求められてるみたいなことを本で読んで。

こういう考え方というか、
デザイナー的に当たり前だったことが
求められている時代になったと思うと嬉しいなと思って。

いままでは、デザインやってるって言うと
ちょっと浮いた存在というか、
『変わったことしてるのね』『考え方違うよね』みたいな感じだったので
求められていると聞くと、ちょっとうれしいなと」

ucca「わー、勉強になります。
私も最近本で読んで、
アートとデザインは違うっていうのを、初めて知りました。
それまではごっちゃになってました」


トライ&エラーを繰り返す…とφ(..)


アートとデザインは違う


an「一緒だと思ってる人いますよね。
人それぞれかもしれないですけど、
私の中ではしっかり区別されて

昔はアーティストに憧れていたんですけど
私は、たぶんアーティストとしてよりも、
デザイナーのほうが向いてるのかな
という風に思考がチェンジしたというか

いろんな人を見たりとか、いろんな仕事をしていく上で
自分のやりたいことは、やりたいこととしてやるんですけど
それを発表したところで、たいした評価はないので
デザインのほうが向いてるのかなと思って」

ucca「そんなことないですよ
私から見たら、anさんアーティストですよ
手仕事というか、Instagramであげられてるクラフトとか
立派なアーティストさんです」

anさんのInstagramも素敵なんです


デザイナーに求められるのは○○性


an「有名なアーティストの人とかが
デザインを仕事としてやると
何回もやり直すということに対して
すごく違和感を感じるらしくて。

自分が作ったものに手を加えなきゃいけない
っていうのが、納得いかない
っていう人がいっぱいいるみたいなんですけど
私は、『どんどん言ってー』っていう感じで
どんどん直しちゃいます」

ucca「柔軟性が高過ぎですね
anさん、デザインに向いてますね」

an「考え方は、固いと思ってたんですけど
たしかにデザインをやるのは、柔軟でないと対応ができないかもしれない

アートとかデザイン以外の仕事をほとんどしたことがないので
普通がよくわからないんですけど、
でも、いまは求められてるらしいです。
昔は、ダメ社会人と言われてたんですけどね(笑)」

ucca「ひどいですね。
そんなこと言わなくてもいいのに…
いま、そんな感じの人多そうな気がしますけどね
ゆとりさんとか、さとりさんとか
anさんは、先駆けですね」

an「先駆け過ぎて、不適合だと思われてましたね。
やっとみんなついてきたぐらいですかね」

ucca「きっとそうですね(^^♪」

おわりに

いかがでしたか?

見た目と中身は、女優(笑)。話すとふんわり癒し系な、ギャップが魅力的なanさんですが、いつもご自身の考えがしっかりあるところが、素敵だなぁと思います。今日も勉強になるお話を聞かせていただき、ありがとうございました。また、いろいろ質問させてくださいね。

次回も、お楽しみに♡

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