マガジンのカバー画像

小説「或る日の北斎」

10
文政12年秋、浮世絵師・葛飾北斎は版元・西村屋与八から依頼された錦絵揃物「富嶽三十六景」の創作に悩み苦しんでいた。読本の挿絵、北斎漫画で絵手本のそれぞれ新境地を切り開いたが、細工…
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

小説「或る日の北斎」の掲載に当たり

 錦絵「富嶽三十六景」は、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の代表作として知られています。  …

5

小説「或る日の北斎」その1

 蒼穹の果てまで、富嶽が遠のく気がした。 (どうにもしっくりこねえ)  葛飾北斎は筆を握り…

7

小説「或る日の北斎」その2

「ところで、お前さんはそんなに腕を磨いて、まだ本気で絵師を志すつもりか」  北斎はどうに…

4