ピクセル感想 ※ネタバレ
オタクに優しい世界線の2015年——
Netflixにて鑑賞。ポケモンは出ません。
もともと劇場で観ようか迷っていたのが、忙しかったか時間が合わなかったかでスルーしてしまった。
予告編はよく覚えている。何度か劇場で観た。ニューヨークに降臨する巨大パックマンが襲い掛かってくる映像は見てるだけで楽しい。
大きいことは良いことだ。特に映画の世界では。
この映画、観る前に想像していた以上にオタクに優しかった。
うだつの上がらないゲームオタクの主人公はそのまま冴えない中年となった。が、何と親友がアメリカ大統領になっている。そんな訳で敵に襲われた時、大変スムーズに主人公の元に助けてくれと依頼が舞い込む。
この時点でめちゃくちゃオタクに優しいけど、一番優しいのは敵だ。
主人公達が幼い頃に出場したゲーム大会の映像を観て、宣戦布告と勘違いし、わざわざ映像内で確認したゲームで勝負を仕掛けてくる。そんな優しい侵略の仕方があるのか。すごい。子供を甘やかそうとゲームに誘う家族みたいだ。それか、恋人。
ガチガチの軍人の目の前で活躍するオタク達。軍人達が苦戦し、見ていられないと飛び出して活躍するオタク達。戦闘中、大統領がオタクに指揮権を与えろと叫ぶ。めちゃくちゃ優しい。そんなこんなで、ゲームに勝ち、オタクに最初ツンケンしていた美女とも順調に関係を育む。
しかし嫌味なライバルキャラがチートコードを使って宇宙人を怒らせてしまい、最終決戦へ。
ここで疑問が…。
そのチートコード、実はサングラスに刻まれてるだけだ。そのサングラスをかけるだけでチート行為と認定されたみたいだ。
しかしゲームキャラが襲ってくるとはいえ、一応現実世界で、コントローラー等もない。チートコードをどう入力したかも示されていない。チートコードはある、それでいいでしょ、ってことなんだろう。
ゲームそのものをもっと掘り下げてほしかった。レトロゲーのハードさが滲み出てる方がニヤニヤ出来ると思うし、映画ともっと親密になれる。それこそ、オタクに指揮権を与えろ、ではないのか。
ゲーム映画といえば、シュガー・ラッシュはなかなか良かったなーと思う。そういえば中田ヤスタカ繫がりでもある。
個々のゲーム自体のオマージュがすごくうまいし、ニヤニヤした。
終盤明らかになる主人公の設定はどうかと思うけど、それはまた違う世界の話だからここまで。
年末のシュガー・ラッシュの続編はもちろん観に行くつもりだ。
(ディズニーとピクサーとマーベルは絶対観に行くので)
とにかく、設定等甘々な映画だ。ハードに戦闘してダメージを負っても、小さな立方体になってカラカラっと崩れるだけだから、ちびっこと観られるのは良いなと思う。
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