#自己紹介
はじめまして。南慎太郎と申します。北海道の大学を卒業後、地元で“せともの”のまち、愛知県瀬戸市へと戻り、「ゲストハウスますきち」という宿を開きました。
さまざまなひとに出会うなかで、宿泊業に限らず、仕事の幅が少しずつ広がっていきました。はじめてのことをやる時は、ほかの方が実践された事例が参考になったので、自分の考えをきちんと伝えていくことは誰かにとって、有益かもと思い、noteを書くことにしました。
ひとりでも、僕の記事を読んで、地域におもしろい動きが生まれてくれたら嬉しいです!
1.ゲストハウスますきち
2018年7月、「ゲストハウスますきち」を立ち上げました。明治時代にウィーン万博にも出展し、世界で活躍された陶工の川本桝吉さんが暮らした旧・邸宅を利用しています。
大学を卒業して、地元である瀬戸市へと戻り、1年間はここで寝泊まりしながら地域の人との関係性づくりを第一に過ごしました。2018年にクラウドファンディングで資金を集め、8ヶ月の間に約300名の方に改装を手伝ってもらい、開業しました。
大学卒業後、いきなり地元で起業というと、とても意識の高い若者のように思われるかもしれませんが、そんなことはまったくありません。できることなら、週3日だけ働いて、仲間と遊んでのんびり暮らしたい(笑)。
そのために、どうすれば生きていけるのかに対しては、全力でがんばっています。僕が好きな江國香織さんが書かれた『間宮兄弟』のあとがきで
「愉快に快適に暮らすのは有意義なことです。たとえ世間から多『へん』に思われても」
という言葉を気に入っています。僕が「ゲストハウスますきち」でやりたいことは、自分のまわりに「愉快な仲間を増やす」こと。
自営業でも、会社員でも、好きなように生きて心に余裕を持っている、愉快な大人たちと一緒に暮らしをつくることが大事だと思っています。
2.PRチームヒトツチ
PRチーム「ヒトツチ」は、ライターの妻とともに運営しています。「ますきち」がはじまって以来、市内の人も遊びに来てくださるようになり、信頼関係ができ、いろんなご相談をいただくようになりました。
イベント企画、HP、パンフレット、クラファンサポートなどなど。
たとえば、2020年3月頃から新型コロナウイルスが広がり始めた時には、市内の窯元「翠窯」の代表・穴山大輔さんとともに「コネル陶芸大学 Zoom校」をスタート。
緊急事態宣言期間中、穴山さんの熱烈な想いで、平日の毎朝9時から40分間の授業が行われ、毎朝(!)約70名が全国から参加してくださいました。
その延長戦上で、「翠窯」さんとともに、中止が決まった全国的でも大きな陶器市「せともの祭」の代わりに、“せともの”ではなく、“せとのひと”をめぐって、楽しむ「せとひとめぐり」を開催。
「コネル陶芸大学 Zoom校」の生徒のみなさんがコミュニティとなり、ボランティアスタッフとして、次々に参加してくださいました。
この様子は、ドキュメンタリー番組『ひとモノガタリ』(NHK)でも紹介され、現在、世界配信もされています。(こちらからご覧いただけます!)
いろいろなプロジェクトを動かしていくなかで、これまで4度のクラウドファンディングに挑戦してきました。そのこともあって、瀬戸市内でのクラウドファンディングサポートが増えてきています。
人口約13万人の瀬戸で、毎月のようにプロジェクトがスタートしていて、おもしろいまちだなと思います(笑)。
3.CONERU nendo shop & space 副代表
2020年6月、ますきちの大家である牧 幸佑さんとともに、商店街の一角に「CONERU nendo shop & space」を立ち上げました。コンセプト決めや工事の現場監督を担当しました。
やきものの産地、瀬戸は上質な陶土が採れたことから、やきもの全般が“せともの”と呼ばれるほどに、盛んになりました。けれど、現在、瀬戸のもっとも大きな特徴である、真っ白な粘土が枯渇しはじめています。
代表の幸佑さんは、瀬戸で粘土と硅砂をつくっている会社「陣屋丸仙窯業原料」の5代目です。そこで、陶芸用粘土になる前の原料としての粘土の価格をきいてみると、1kg=たったの5円。
粘土に価値がついて、残っていく仕組みをつくらなければいけないと思い、粘土販売という方向へ舵を切りました。
オープン時は、コロナ禍で苦戦しましたが、瀬戸で採れた粘土で、誰もが陶芸を楽しむことができる「シェア陶芸スペース」をつくり、動きはじめています。この取り組みは「CERAMIC LIFE DESIGN AWARD 2020」グランプリを受賞しました!
4.講演
上記の活動をもとに、さまざまな講演依頼もいただいています。テーマは
・大学卒業で起業
・空き家改装
・クラウドファンディング
などなど。何が本業なのかわからなくなる時がありますが(笑)、信頼関係をベースに、忙しくなりすぎないようにお仕事をしていきたいです。よろしくお願いします!
いただいたお金は、瀬戸市の飲食店で美味しいご飯を食べるために、使わせていただきます😏