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地方におけるゲストハウスの意義を考えてみた

ゲストハウスを1年ちょっとやってみて、地方においてこそ、ゲストハウスを運営することが「オーナーにとって」とても意義のあることだと感じている。

※ここで言う「地方」とは、現在自分たちが暮らす人口1万以下の自治体を指して書いてます。もちろん自治体によって状況は違うので、あくまで私の主観です。(私の暮らす西会津町は、人口6200人・高齢化率47.2%)


私も妻も大学から新卒、その後数年を東京で過ごしていた。
東京は昔も今も、多様性の宝庫であり、意思さえあれば学びの場にアクセスすることは容易かった。それが今の自分たちを支える屋台骨になっているわけだが、地方にきて初めてその環境が都市特有のものだと気づいた。
正確には、学びの要素はそこら中にころがっているものの、それをコーディネートする人材がいない。議論をするにも、毎回メンバーが似通うため、いつしかただの愚痴会に収束することもしばしば。


そんな中、ゲストハウスには本当にたくさんの多様な人たちが来てくれる。
カメラマン、デザイナー、経営者、飲食、木こり、ブルワー、クイズ職人、地域おこし協力隊、そのほかはじめて触れるような仕事をしている人もたくさん。そんな人たちと食卓を囲み、一緒にお酒を飲みながら会話できる時間は本当に豊かだと感じる。

ともすれば閉塞感を感じかねない地方においてこそ、「外」とのつながりが生まれるゲストハウスという機能が、自分たちにとっての刺激であり、生きる糧であり、精神安定剤でもある。
東京にいた時以上に、たくさんの面白い人たちと濃密な時間を共有できているこの環境は本当にありがたい。

ひいては、この感覚を地域にも波及させていくことが自分たちの、ゲストハウスの役割なんだとも思う今日この頃。


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