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小説、書いてみたいよね

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 小説を書いてみたかったので、少し頑張った。

 小説を書きたいと思ったのは、作った曲が思ったよりも含みのある歌詞になり、解釈次第ではいろいろな側面を持つものだったため、これは自己満足のために物語にしたいということがあったためである。
 ただ、小説を書くということが難しいことくらいは素人にもわかる。ノウハウを調べるということもしたことがなかったし、頭の中で妄想に耽るということはあっても、それを文章化することはなかった。

 書こうと思って少し書いて、書ききることは結局できていない。これがもう大問題だ。
 楽曲を作る時にも思うが、最後まで作ることは本当に偉い。もう本当に本当に偉い。「イントロはある」「サビはある」「書きたい場面はある」「オチはある」これだけではどうしようもない。痛感している。

 これだけ共通しているので、小説を書く時も自分の投影がされていることに気づいた。(当たり前のことだったかもしれない。)


 投影された結果、登場人物たちが現実と重なりすぎてしまい、彼らに対して何か事件を起こしたり、彼らの感情を逆なでさせることに対して少し忌避感を覚えてしまった。これでは書けない。どうする。
 もちろん、物語の構成を考えることも難しく、作品内の時間を長くするにしても短くするにしても、どれだけ深堀するのかという問題にぶち当たっていたので、これも書くのが止まってしまう一つの要因ではあるのだが、どうにも上手く彼らを表現できなくなり、宙ぶらりんになってしまった。化石になっちまうよ。


 ともかく、処女作(書けていない)は完成しないまま4月を迎えることになる。ちょうどこの時期を舞台に書いていたので、少し寂しいが、多分完成しない。時間が取れるようであれば、もう一度構成を考え直そうかな、と思う。

 楽曲を作ること、小説を書くこと、こんな感じの文章を書くことは共通して自分のもやを晴らすためにやっている節があるので、続けられたらいいなぁなどと思っている。

 楽しいので良し。
 

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