夜って
夜の不思議な感情について。
1.
不思議なもので、夜はどこか虚無がある。
寝てしまえばそんな不安はなくなってしまうということはもちろん承知の上で、寝られないというわけでもないのに、しょうもない情報を浴びて、30分、1時間と時間を消費してしまっている。依存症だよ、と言われてしまうともう何も言えない気もするのだが、しかしこの感情は何かで誤魔化さないといけないように思えて、幾度となくこんなことをしている。
少し前の記事に書いたように、これはヒトトギスが知らないだけで、おそらく名前のあるものだと思う。ただ知らないし、調べてもなんだかなぁという気分なので、調べもしない。
この感情はシミみたいなものなのか、離れず、落ちない。忙しい時にはこんなことは考える余裕がないから何も感じないということだろうが、こうやって自分が感じているこれは何だろうと文章を書きながら模索するのは心地いいような気もする。
2.
吐き出す場所としての文章として、詞がある。
吐き出す場所はなかなか日中には見つからない。浅い会話しかない世間だから、こんなことを考え、話すときっとおかしなやつだと思われてしまう。
何となくを綴ったところで何というわけでもない夜という時間や詞、文章という場所は、そんなことを思うヒトトギスに最適だ。
昔からそうしてきたように、今もそう。そうしてきたとは言え、色々書いて、曲にしようという中で形になったものは多くが明るい。自分の虚な部分や暗い部屋みたいな部分というのは、それにあった音が出せずにいる関係で上手く出来ずにいる。
これは、悲しい。
3.
昔自転車に乗りながら思いついたメロディーみたいに、このことを考えていたってことはすぐに忘れてしまうと思うけど、また違うタイミングで、違う言葉で考え出す。だから今書いておけば、この時の感情を残せる。
年を取ったらこんなことを考えているかわからないし、「うわ、昔の自分、イタいな」と思うかもしれない。でも何も考えないよりは人間らしい気がするから、この時間はかけがえのないものだと言いたい。
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