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ひととびラジオ28. [ひろがる地図]展がよかった話

せいこ, 彩子
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東京都現代美術館の企画展[ひろがる地図][あそびの時間]に"参加"してきた感想を彩子さんと語りました。

「ざらざらして疲れて傷ついていたところが埋まった感」について詳しく話してもらうところから、わたしたちのクエストをはじめました。
「一人ひとりのささやかで未熟なアート活動を、やさしく豊かに束ねられている」という言葉を聴いているうちに、わたしの中の「参加型アート」に対する過去の悲しみみたいなものが癒えていくような感じがありました。

表現や作品に橋を架ける、鑑賞対話の場づくりを生業とする者としても、なぜ美術館に足を運ぶ必要があるのか、現代アートはわたしたちに何をもたらすのか、についても真正面からぶつかってみました。

この展示に行った方も、行ってない方も、聴いてみてのご感想をお待ちしております。


●ゲスト:彩子 
twitter:https://twitter.com/saikorori
「高校生と、かつて高校生だった人のための読書案内」:
http://www.j-apix.co.jp/books/introduction/201807-5-02.html

●キーワード
・呼ばれていると見なし
・会期のどこで居合わせるか
・色んな色の糸を色んな人が
・挫折やガッカリではない
・ジャッジがない
・なぜ美術館で実物を見るのか
・ただの思いつきではない
・一人ひとりのささやかなアート活動の束ねられ方の優しさ
・その空間に身を置かないと感受できない量と質
・ゲームブックとオリエンテーリング
・能動的な対話の具現化
・清澄白河のまちに漏れ出る
・地図が変わる、見え方が変わる
・野性のトレーニング
・自分で判断する自己責任
・まちを違う階層で眺めるメガネ
・現代アートへの関心姿勢を阻害する構え問題
・素朴な感想をたどるクエスト
・仮説を積み重ねるのがあんこ
・いろんなコミットの深さがぜんぶ許される
・だれかと話すと何倍にもなる


●リンク
MOTサテライト ひろがる地図 
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-satellite-2019/
(《アイデンティティ・タペストリー》「中村(なごむる)市」《冒険の書》の詳細はこちら)

Identity Tapestry, Mary Corey March
http://www.marymarch.com/identity-tapestry-gallery.php

あそびの時間
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/time-to-play/
(番組中「お面」と言っている《タノニマス》」の詳細はこちら)

MOTコレクション 第2期 ただいま/はじめまして
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/pleased-to-meet-you2/

伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』光文社新書,2015年
https://amzn.to/32ESboD

舟之川聖子『体を動かすことと競技の違い』
https://note.mu/hitotobi/n/n940e71ee9ed1
(日常の中のアートと美術館での鑑賞の違いは、こちらのnoteに書いたことと関係がありました)