見出し画像

『シチズンシップのトリセツ』のメモ

10代に届けたい本『きみがつくる きみが見つける 社会のトリセツ』の最後の原稿『シチズンシップのトリセツ』がなかなか書き出せないので、ここにメモを置いてみることにしました。自分用の独り言みたいな感じです。

わたしはプロの書き手ではなく、またプロセスを大切にしてこの本を作っているので、こういう途中を見ていただくのもいいかなと思っています。

2019年の参院選をきっかけに、政治やシチズンシップについて考えるようになり、こんなマガジンも作って、 思いついた途中のことを書き留めていきました。もともと問題意識のあるテーマなのです。

でも、ここでは、学校で学ぶような制度や構造の解説でもなく、専門家の論考でもなく(そもそもできないし)、やはり「わたしのトリセツ(取扱説明書)をシェアする」という形で書きたいです。若者に「とにかく選挙に行って!」ということを書きたいわけでもない。

大事なのは、社会のシステムも所詮、人間がつくったもの。本来はその時代を生きている人間が幸福に生きるためのものとして、いかようにも変更していけるということ。誰もがじぶんらしく生きられるために、不完全な存在同士がこの社会で共に生きてために、まず自分のいる環境に疑問をもったら、そこからがスタート!

言葉や行動に表すと、大人から糾弾されたり、周りから「意識高い」って言われて辛い気持ちになってるような10代の若者には特に読んでほしい、というのが、今の今、考えていることです。

つらつらとメモ。

●NOとリクエスト
・NOを言う権利とリクエストを出す勇気
・NO:自分の尊厳を守ること。相手を囚われている役割から解放して、人格をもたせることでもある(人間として相対する)
・リクエスト:よりよいものをつくれるという自信、一緒につくりたいという希望
・コミュニケーションを健全に使う
・自分の当事者性から。でもヒロイズムは要らない
・当事者、支援者(Supporter)、理解者(Ally)・代弁者(Advocate)
・でも大人もやってない。やってる人もいる(陳情:noteの記事
・意見を表明する練習、まずは「感想」から。(感想も言えないのに意見なんてとてもできない)
・安心安全がなくても、生存、尊厳、居場所がかかったとき声をあげるしかない
・違いがあっても共感できるし、つながりを感じられる
・自己決定権
・自己責任論を跳ね返せ


●社会の構成員
・「社会人」という因習(年齢とキャリアの囚われ)
・裁判傍聴、いじめのインタビュー、議員さんに訴える、オンライン朝の会帰りの会(わたしがやっているようなことが若いうちからできるといい)
・社会をつくる共同体の意識
・あなたと社会の関係性
・自分の選択や行動が自分以外の人への影響を考えること、構造に関心を向けること
・その場で一番のマイノリティに配慮すること、各々のマイノリティ性に目を向けること、学ぶこと

●責任:Responsibility と Accountability
・期待よりリスクを怖れすぎる
・結果を引き受ける ≠ 謝罪する
・現在や過去と甘えという形でのみつながっている(どういう絶望?どういう怒り?どういう漠然?)
・役割に閉じ込められる
・個よりも全を優先
・日本語の特性:話し手より聴き手のリテラシーに左右される言語(主語抜き、助詞、同音異義など)、周りがどう受け取ったかによって自分の立ち位置が決まりやすい

●管理と規律
・だれのための、なんのための
・human centered 人間中心
・誰もが自分らしく生きられる
・中立とは・公平とは何か
・人間が規則に従わされてる、本末転倒
・「〜ねば」「〜べき」使用禁止

●大人と子どもの関係、子ども差別
・「子どもは未熟な存在」「子どもは放っておくといい加減」
・子ども扱いする大人:「若いのに偉いね(茶化す)」「大人に言わされてるじゃないか(猜疑)」「女の子は頭いいとモテないよ(性差別)」「大人の問題だから子どもは考えなくていい(排斥)」
・子どもの内に人間としての権利意識を育てる
・エンパワメント:内在している力を十分に発揮し、自己決定力を行使できるように働きかける
・Denial(否認)てっとり早いのは子どもの口を封じる。子どもに罪をなすりつけること
・子どもへの偏見と抑圧と子どもの人権無視は日常レベル。教育的配慮、しつけ、虐待
・どう具体的に対処するか
・若い人が意見を言うことが守られる仕組み

●公共と公・共・私(特に共)
・所与のものではない
わたしたちの公園(noteの記事)市民と使い方を決める
・利害、損得、する-されるの関係を超えて
・公立とは(管理するだけ)
・個人モデル←→社会モデル 何か困ったことがあれば、社会のほうが変わっていく
・今生きている人のためのもの

●民主主義/主権者教育
・民主主義は参加と監視と批判(メディアリテラシー)
・基本的人権は憲法(憲法なくてもあるけど)、憲法は法律じゃない。最上位。
・2020年4月から社会科「公共」
・「私たちが拓く日本の未来」(生徒用副教材)
・現政権は政治に関心をもってほしくない
・地下組織ではなく、地上でやるには
・#反対します, #抗議します , その先へ
・傍観者はほんとうに傍観できているか(沈黙による加害、沈黙による賛成)
・人間のせいではなく、政治のせい
・誰が決めた?どこが決めた?対話する相手は?
・大人の頭数を増やす(7%)
・民主主義はめんどくさい、合意形成に時間がかかる
・責任を問う←→引き受ける
・常に政治的であること

●対話と議論
・目的、進行、参加条件、話し方ルールが必要→つまり場づくり
・属性による決めつけ、人格否定、声を荒げる、権威の引用
・私の経験、私の言葉、私の思い、共有や前提を揃えるためのデータや事実(中立はない)
・印籠のための法ではなく、権利の調整のための法
・「聴く」「語る」


●相手の立場
・「人の気持ちになって」「一人ひとりが自分事として」「相手の立場に立って」+対話と体験。それなくしてこの実感は不可能!
・模擬調停(被害者代理人)、一日保育士体験の経験
・立場による見え方の違い
・自分が好きにしたいから、人にも好きにさせる(利己のための利他)
・「舞台」に立って「スピーチ」する。自分の立場から語る
・お互いの関係を知る。なぜそれが起こっているか構造を知る。
・ギョッとしない(個別事情や利己的部分)

●活動
・権利を守るための運動
・中野区制服の件
・自分が起こす、友だちをサポートする
・動いて勝ち取る権利
・動いて世論をつくる、つくれた


●学校と評価、能力主義、優生思想
・主権者たれ!←→学校が民主的でない
・宿題、テスト、45分/6時間授業
・評価がにぎられている、それ通りにできないと能力がないとみなされる?
・年齢とキャリアの硬直:小学校ー中学校ー高校ー大学ー「社会人」
・生涯学習(一生途中、一生学び)
・自分を換金可能な存在にすることをやめる
・学ぶときに人と同じやり方をしない


●メディアリテラシー
・大多数を動かすわかりやすさ
・メディアリテラシーチェックリスト
・人生をのっとられないための学び
・情報の無秩序状態→不安→極端な思想、原因の説明や救済する思想への傾倒、、とならないためには。
・情報の無秩序状態→言葉にする、共有する→辞書や対話や書物から言葉の定義を明確化(自分として)→仲間をつくる→人の弱さを受け入れ、自分の弱さを受け入れる、自分の不安をかかえる→物の見方を変える→意見を持つ


●私は何者か
・違和感大事
・自分で自分を人間扱いする/扱われなかった過去との対話
・原体験と切実さ
・過去を辿る、あの頃に自分に会いにいく(物語(読む、創る)、ロールプレイング、2つの椅子)
・生きづらさは政治につながる(社会モデル)
・マイノリティ性
・不完全さを受け入れる
・自分の中にあるうちは考えているが「考えていない」、音声や文字にして自分から出して空気にふれさせる、人の目にふれさせる


さて、メモを出してはみたものの、どう書いていこうかしら......。


きみトリ、応援どうぞよろしくお願いします。