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第2回:組織開発の探究者:齊藤 光弘さん  「つながり」が人や組織の可能性を広げる!

Hito TERRACE(ヒトテラス)では、私たちが「この人は魅力的だ!」と思った人へのインタビュー動画を紹介しています。
第2回のゲストとしてお招きした齊藤光弘さんの専門分野は「組織開発」
齊藤さんの言葉で表現するならば、「組織の中で、つながりを作り直すこと、つなぎ直すこと」
彼の口からは「つながり」「つなげる」という言葉が数多く発せられる。彼が学者として「組織開発」という学問を探求しようと志す背景や、それだけに留まらず自ら起業して伝道師として活動する想いが見えてくる。
会社組織に属し、人や組織のあり方に興味を持つ方々には、ぜひ、ご覧いただきたい。​
すぐにインタビュー動画から見たい方は、こちらから!
https://youtu.be/bDxXW9Smifg

1:今回はこんな人のインタビューだよ!

ゲスト:齊藤光弘さん(愛称:みっちゃん)
https://www.facebook.com/mitsuhiro.saito.58
・北海道旭川出身・2児(娘・息子)の父親
・お仕事の内容:組織に埋もれる想いと強みを形にするお手伝い・Organization Whole-beings Laboratory 代表
 - 組織開発の研究を進めるシンクタンク
・合同会社あまね舎 代表
 - 外資系企業による日系企業の買収に伴う統合業務における組織開発支援
・Nonprofit Organization “GRA” (宮城県) 理事
 - 東日本大震災からの復興を目的とした街づくり、マーケティング支援
・略歴
 - 早稲田大学 社会科学部 卒業
 - 早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科 国際関係学 修士を取得
 - アビーム M&A コンサルティング入社→投資ファンド運営会社 シニアマネジャーを経て、
 - 東京大学大学院 情報学環・学際情報学府:中原淳准教授(当時)の研究室に復学し、人材開発・組織開発の研究及び研修の運営サポートしながら、学際情報学 修士を取得
 - 研究活動を行いながら、合同会社あまね舎を起業
 - 修士号取得後、國學院大學 経済学部 経営学科 特任助教
・現在は、自ら起業した会社で多くの企業の組織開発コンサルティングを行いながら、博士号取得を目指し留学にむけて勉強中
・出版

 - 『人材開発研究大全』東京大学出版会(共著)
 - 『M&A 後の組織・職場づくりに関する書籍を執筆中(中原先生との共著)


2:私たちが、「この人は魅力的だ!」と思ったところは?

プロフィールを見ていただくとわかるが、一流大学で修士号を取得、有名コンサルティング会社を経て、独立起業し実務を行いながら、研究、執筆、教鞭もとる。彼は学問を探求する学者の顔と、その理論を活用して実際の企業を支援する伝道師の2つの顔を持つ。
この2足の草鞋を履く道を極めようとすることは容易ではないのだが、それを力まず飾らず、地に足をつけて歩んでいるところが、彼の大きな魅力だ。映像を見ていただくとわかるが、プロフィールの文字面から伝わってくるイメージと、実物の齊藤光弘さんから受けるインパクトのギャップに魅かれたのが、インタビューを依頼した理由だ。

3:インタビューの要約です

Q1: なぜ「組織開発」を探究しようと思うのか?

「組織開発」とは、組織の中での”つながり”を作り直し、つなぎ直し、健全な状態すること。

就職してM&Aの仕事をしながら感じたことは、経営レベルでは戦略的な観点で合意できても、異なる組織が一緒になるのは決して簡単ではなく、
心理的には納得できない部分が残ってしまうことが多い。

そんな状況を見た時に、人と人との”つながり”、人と組織の”つながり”が本当に大事だと感じた。
足の引っ張り合いをするのではなく、
価値を創り出すことにみんなが楽しめるような組織づくりに貢献したい、そんな思いで「組織開発」というテーマを探究しようと思った。

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Q2:「組織開発」というテーマが、齊藤さんの琴線に触れる部分はどこか?

中学時代、バスケットボール部に所属していた時、市で3位に入賞したことがある。
みんながもっている能力や想いが、うまく噛み合った時に大きな成果が出た。
忘れられない体験だった。
「みんなのもっている力が出せた!」という体験が楽しかった。

人がもつポテンシャルが表に出るかでないかは、チームの関係性や、組織の状況次第という気がした。

さらに、「組織開発」というテーマを深めていきたいと思ったのは、

大学院在籍中に取り組んだ、北海道美瑛町でのリーダー開発研修プロジェクトで起こったある出来事。
停滞ムードが漂っているなか、一人の若い女性が勇気を出してホワイトボードに向かって整理しはじめると、場の雰囲気が一変してプロジェクトが動き出した。
一人ができることは小さいし限られているが、
一人の人が想いをもって動き出すと、チーム内で連鎖が起きて物事が動き出す。

人と人とが協力し合いながらより大きな価値を生み出していく場面を目の当たりにしたこと。



母が信心深く、幼少期から「人と人との”つながり”は大事だよ」と育てられた。
その影響か大学では「平和学」を専攻した。(世界がどうなったら平和になるのかを追求する学問)
深いところで、みんながどうしたら幸せに暮らせるか?
仕事を楽しみながら、どう価値を生み出していくか?
それを実現するためのお手伝いができたらいいなと、昔から思っていたことも影響しているかもしれない。

Q3:学問と実践の二足の草鞋を履く、という楽ではない選択をしたのは?

高校は地元の進学校に進んだが勉強ができなかった。
最初の定期テストが、325人中323番だった。
「自分は勉強できないんだあ〜」と思い込み、あまり勉強しなくなった。
大学に入って、自分の好きなこと学べるって楽しいという感覚がでてきた。
高校時代は勉強しなかっただけで、もうちょっと勉強したら、世界が広がっていたのかもしれないと思えるようになり、アカデミックなところに惹かれるようになった。

「ストレングスファインダー」という自己診断サーベイをやってみると、
「学習欲」が1位という診断結果だったことも納得感がある。

成果を出すのも好きだが、途中のプロセスで何を学び、自分の中に蓄えられていく感覚が好き。

リーダーシップや組織開発を勉強してみると、学問的な蓄積がめちゃめちゃある!
でも、それがコンサルティング会社で勤めていた時には、全然活用できてなかった。
現場とアカデミックな世界では隔たりがある。それがもったいない!
うまく両者を”つなげて”、知識の環流ができると面白い、というのが学問と実践の二足の草鞋を履く理由。

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Q4:”つながり”が広がっていく先にどんな世界をみてるの?

★ここからの「齊藤みっちゃんワールド」がおもしろい!まずは自分自身と”つながる”こと
人が持っている可能性は、自分が自覚しているより大きいと思っている。
自分自身が自分を大事にできる、自分の可能性を信じるということ。

自分と”つながっている”人が、他の人と”つながる”ことで、
より大きな価値を生み出しやすくなる。

そんな状態になっていったらいいなと思っている。


日本の神道、仏教などの精神性が大きなヒントになると思っている。
自分が死ぬまでには、日本発の組織開発の考え方を一つでも形にできると嬉しい。

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Q5:日本発の「組織開発」とは?

日本の多神教的な神道と仏教が並存しているような価値観は、いろんなものを包み込むことを許容している。
組織も同様で、個々の良さを許容し活かしながら運営する知恵が、日本の文化には備わっていると思っている。

神道は面白い。(國學院大学で教鞭をとっていた時、神主の資格を取ろうと思ったくらい)
いろんな神様がいて、神様ごとに機能が違う。
それぞれの神様が自分たちのもっている機能をうまく発揮することで世界が成り立っている。
組織の中でもそれぞれ強み弱みがあるから、それぞれ協力し合うのが大事になってくるのと同じ。

仏教も面白い。
上智大学社会学部の鶴見和子先生も、仏教で使われる「曼陀羅(マンダラ)を社会科学に当てはめて研究されていた。
仏教で使われる「曼荼羅(マンダラ)」は本当は球体。その球体の中にいろんな仏様がいる。
中心は1箇所でなくて、自分がここが中心だと置いたところが中心になる。
どこを中心に置くかで世界がどんどん変わる。


こんな考え方を組織にうまく当てはめられないかなあ〜と思っている。
経営者から見れば、経営者が組織の中心。
一方、現場を中心にすると、組織の見え方はどうなるのか?

例えば、入社したばかりの新入社員は、その会社の価値観に染まっていないし、
いい意味でフレッシュ。立場が違えば観ているものも違う。
そこを忌憚なく持ちあえるような関係性や”つながり”ができた時に、
組織はどのように発展していくのか?そこに好奇心がある。
組織の全体性を考える時の大事な視点、これを深めていきたいと思っている。

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Q6:これまでのキャリアと今後のキャリアステップについて

自分の経歴は外から見ると、とっ散らかっているように見えるかもしれない。
もともと平和学を勉強して、世界が平和に〜というところから、資本主義要素の強いM&Aをやり、また人と組織のテーマにいって右往左往している感じはあるが、自分の中では一貫性がある。

自分としてはその時々の興味関心が連続している中でキャリアを選んできているので、”つながっている”感がある。
平和学を学んでいた時に出会った、鶴見和子先生が研究されていた「内発的発展」の考え方が、組織の中でも経営的な文脈でも大事じゃないかと思うようになった。

みんなのマインドが、内発的発展で大事にされる、自分たちの文化や歴史を踏まえた上で発展していけるようになれば、地に足のついた発展になるのではと思うようになった。

今後は、改めて「組織開発」の土台となる考え方、守破離の「守」を深く学びたいと思い、アメリカ・ニューヨークの大学に留学するため、ただいま勉強中。

人種、宗教などが違うからこそ、その中で学べる組織開発があると聞いて体感してみたいと思った。新たな材料を集めて、また、日本の組織に還元できればと思っている。

39歳になったが、守りに入りたくない。目標を声に出して、チャレンジする姿を出していきたい!

中長期的には、社会課題や地域間の紛争でのファシリテーションをされているアダムカヘンさんのように、
自分がファシリテーションできる場面を作って行きたい。

***インタビューを終えて***

彼のマニアック性を言葉にすると、
学問を通して学びの材料を集め、自分のなかに蓄えていくことが好き。
それだけに留まらず、
蓄積した材料を”つなぎあわせて”、理論を構築し、
理論と実践を”つなぎあわせ”、人、組織の”つながり”を健全にし、
平和な場づくりを追求することだ。
インタビューでは、さらっと口にしているだけだが、
まずは自分自身と”つながり”、自分自身を大事にして、自分の可能性を信じることが原点にある、というメッセージが心に残った。

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★では、インタビュー動画をお楽しみくださいー
https://youtu.be/bDxXW9Smifg

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