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「再旅」福山アテンド〜鞆の浦編〜

再旅(ふたたび)は、再び訪れる街と旅をコンセプトに、京都・福山・福岡を中心にひとや街を案内し、旅から始まる関係性から、再度同じ街を訪れる目的づくりを、コーディネートする「ひと旅のごちそう」の企画です。

1日目の旅の記事はこちらから

旅は2日目。
駅前から30-40分バスに揺られ、鞆の浦へ。
バスは1時間に3本ほど出ていて意外と便利で、各停に泊まるローカルな雰囲気も良きです。2日目は、尾野さんも合流し、一緒に鞆の浦を巡りました。
鞆の浦廻りには、3年前につくった鞆の浦オススメMAPを中心にまわります。

(2日目)鞆の浦エリア
入江豊三郎本店 
おてび 
鞆の浦ありそ楼 
SHION
NIPPONIA 鞆港町 
鞆の浦 さくらホーム

●入江豊三郎本店

午前中は入江豊三郎本店さんへ。4月は保命酒の原料となる味醂の仕込み時期で、仕込みの様子の見学と、店舗にて入江社長と保命酒のストーリーについてインタビューさせていただきました。

原料となるお米を蒸しあげます。 
仕込みの様子。手作りの味醂づくりのため、麹のタネを作ります。
味醂を手作りで作ったあと、16種の薬味を漬け込み、保命酒となります。

循環茶を開発し、ひと旅のごちそうを始めるきっかけとなった、入江豊三郎本店さん。循環茶が店頭に置かれ(しかもめちゃ目立つ場所に!)、それが売れていく様子をみながら、自分が関わり作った新たな商品が、事業者さんの元から観光のお客さんのお土産としてまた飛び立っていく。そんなシーンを想像しながら、当初始めた目的の一つが達成できた想いでした。

 

また福岡の尾野さんに循環茶を飲んでいただき、鞆の浦や入江豊三郎本店に興味を持っていただき、実際に旅として訪れつなげられたことは、このごちそうプロジェクトで作りたい、味わいから次の旅先を見つけるコンセプトを体現いただいた気持ちで合わせて嬉しかったです。

入江豊三郎商店さんの見学の様子と、入江社長へのインタビューはこちらにまとめてますので、保命酒が気になっている方は、ぜひ一度読んでみてください。
                      photo:Kazuaki Koganemaru 

途中、鞆の浦のおみやげを見てまわったり、綺麗な景色に癒されたりと、鞆の浦巡り。

photo:Kazuaki Koganemaru 

●おてび

お昼は鞆の浦に来ると毎度立ち寄る、おてびさんにて。
瀬戸内のお魚を刺身や、小魚料理の定食を楽しめます。瀬戸内ならではの料理と、白身魚がうまいです。僕はそれに加え、カウンターに並ぶおばんざい料理をあてにビールを飲みます。笑

おてびに入ると、いつしか顔なじみのように対応してくれ、ツアーで複数案内するときも、その時々に合わせた対応をしてくれます。
一人で行く時は、カウンターに座りながら、最近の鞆の浦事情を聞いたり、相談したりできる存在。他にもたくさんいますが鞆の浦の母的な存在です。

●鞆の浦ありそ楼

ここは1年前ぐらいに移住した長田夫妻が営む、カフェスペース。
長田さんと繋がりのあるお店から仕入れた珈琲やドリンクを提供してもらいながら、地元の方も観光で来られた方もいい感じに交わりながら、会話ができます。鞆の浦に移住され暮らしとコミュニティの実験をされている長田さんらしい、柔らかく楽しい会話ができる素敵な空間です。

長田さんが来るまでは、ふらっと立ち寄り必要ならお節介もやいてくれるぐらいの、カジュアルなつなぎ先がなかったのですが、長田さんがきて一気にいろんな方が訪れるようになり、そこから移住にもつながるような相談場所にも。

この日は、2階スペースも案内いただき、上の空間もゆっくりできそうでとっても素敵でした。1階はカフェに加え、本を読める空間だったり、今後は地域の方に使ってもらえるスペースにもされて行かれるそうで、いつか僕もここで、イベントや行商などの企画したいなあ。

●SHION

この日は、カフェのはしご。
渡船場の2階にあるカフェSHIONは、福山出身で一時期京都にもおられ、福山にUターンされた佐藤さんが運営をされています。目の前の海辺を眺める景色が最高なことはもちろん、美味しいドリンクと、何より佐藤さんが生み出すゆっくりと穏やかな空気感が流れる、いつまでもいてしまいそうな場所です。
鞆の浦に通いだした頃、佐藤さんと友達になり、いつもこの場所があり空いていて、佐藤さんがいることが、鞆の浦に通い、活動をしようとする自分の原動力です。いつも話を聞いてもらってます。

●NIPPONIA 鞆港町

ひょんなことから知り合いに紹介いただいたのが、鳥井さんご夫妻。
一度ご挨拶だけし、2回目が鞆の浦ツアーの際に宿を丁寧にご案内いただき、そこから鞆の浦に人を連れてくる際はいつもこの場所を連れてきて、ご案内をいただいています。

NIPPONIAさんが手がける地域を活かした分散宿は、街中エリアと山エリアと2箇所あり、医王寺近くにある山エリアは鞆の浦の景色が一望できる、本当に贅沢な宿です。道のりは地元のおっちゃんが案内してくれるそう。特別な時にいつかはゆっくり泊まってみたいそんな憧れの宿です。

photo:Kazuaki Koganemaru

●鞆の浦 さくらホーム

リノベーションスクールで会って以来、定期的に連絡をさせていただいている羽田さんが所属するさくらホームさん。地域福祉として高齢者者支援や、児童支援など、地域に開かれた福祉を体現させている事業者さん。その活動の延長で、宿や今後就労支援のカフェもオープンされます。

やさしいお宿「燧治」がオープンする際には、場所活用の意見交換をしたり、モニター的に利用させてもらっていました。ツアーなどの際はよく利用させていただいています。

地域と福祉は密接であるけど、時代とともに区分けされつつある、それを共存する状態や街の意識を、10年以上かけてさくらホームと鞆の浦は作られています。街ゆく地物の人の明るさと優しさは、そんなさくらホームの活動が象徴しているように感じます。

この日は、就労支援拠点としてオープンされる、スープ屋さんにて、オープン前の時期にちらっとだけお邪魔し、ちらっとだけお話をお伺いしました。この場所にまた来れるのも楽しみです。

鞆の浦での2日目も終了。
福山駅まで戻り、新幹線乗る前に「旧水曜カレー」でスパイスカレー食べて帰りました。時間ギリギリまで楽しめる駅前にお店が多いのも良いですね。

旅の感想

(丸さん)
僕が福山、そして鞆の浦を訪れるのはこれで3度目になります。 今回、藤本さん(ふじもん)のアテンドで写真を撮りながら地域をまわったわけですが、おそらく一人旅では撮ることのできないアングルや人々の表情の写真を撮ることができた、そんな旅になりました。 ふじもんの人柄とつながりを僕が撮った写真から感じ取ってもらえるといいなと思います。 様々な発見や出逢いのある、素敵なひと旅になりました。

(尾野さん)
実際に行ってみて「昔からあるものや暮らしを大切にしている街」だと感じました。道路の幅や店構え、看板など、景観も歴史を刻んだものが多く、きれいに手入れされている印象でした。そして、人を受け入れる空気が自然に根付いている気がしました。歩いているだけで、地域に住むおじいちゃんが「どこから来たの?」「どこ行くの?あそこいいよ」と気さくに話しかけてくださいます。藤本さんと一緒に回って良かったなと思ったのは、単なる観光ではなく、そこに暮らす人のお話が聞けるということ。どういう想いでこの街にいるのか、今後どうしていきたいのか、人により様々ですが、ここでの暮らしに日々向き合い、その中で幸せに思う時間を丁寧に積み重ねていっているように思えました。
今後の事業や活動など、皆さんの少し先の未来を垣間見ることで「また、変化した鞆の浦に来たいなあ」という気持ちになりました。

鞆の浦でのランチをする、丸さん&尾野さん

チェックアウト

保命酒の仕込みだけでなく鞆の浦の街に加え、今回や山野まで足を伸ばし、駅前エリアではキーマンの皆さんとはしご酒まででき、福山の各地を楽しみ、次の関係性につなげる2日間になりました。
プロのカメラマンの丸さんに来てもらうことで、案内する人たちへの繋ぎ方やアポの取り方が一歩踏み込んだ形になり、お互いを活かしあえた旅でした。丸さんはここ1年で3回福山に来てもらってます。笑

また、開催の1週間前にノリで誘った尾野さんが本当に来てくれ、鞆の浦の街や保命酒を体感し好きになってもらったことがとても嬉しく、今後の自分自身の味わいから旅につなげる、プロジェクトのモデルケースのように。
福山各地をそれなりに案内したり、つないだりできるようになって来たので、今後は旅のサービス(再旅)として形に繋げたいです。

再旅のご案内

福山の事例を紹介しましたが、ご縁がある街(福山・京都・丹後・福岡)を中心に、各地の関係性をご案内しております。旅のアテンド、企業の合宿やワーケーション、生産者や事業者をめぐるなどニーズに合わせて、企画やご案内いたしますので、ご興味ある方は一度お問い合わせください。

対象エリア:福山・京都・丹後・福岡 
案内の形:個人コース、事業者企業コース、スキルシェア
問い合わせ:kabeuchi2019@gmail.com



過去鞆の浦旅記事


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