［百万件のクチコミが語るホテル顧客満足度と構造］4．対象地域リスト（観光ホテル）

はじめに

そろそろ概論から本編に入ってゆきます。本編に入る前に対象地域のリストを共有します。

以前も書きました通り、本記事の主な対象は「観光ホテル・旅館」です。これは自然環境に恵まれ、自然美や豊かな温泉を主な観光対象とする「観光地」に立地するホテル・旅館です。

一方で東京や京都、地方都市の中心部に立地するいわゆる「シティホテル・ビジネスホテル」と呼ばれるホテルもあり、これらも観光目的で、しばしば利用されるようです。これらも広義の「観光ホテル」と考えられます。

しかしながら都市の中心部に立地するこれらのホテルは、明らかに上記の「観光ホテル」とは特性が異なりますので、「観光ホテル・旅館」と同列には扱わず、「シティホテル・ビジネスホテル」と言うまとまりで別途記事を書いてまいります。

従いまして、当面は観光ホテルを対象とします。本記事タイトルに「（観光ホテル）」とありますのは、そのことを意味します。本記事の対象地域リストも「観光ホテル・旅館」のものです。なお、「観光ホテル」と「観光旅館」は区別せず、「ホテル」には「旅館」も含まれる、ものとします。

対象地域リスト（観光ホテル）

下の表が対象地域リストになります。

47都道府県すべてから主要観光地を中心に対象地域を選んでいます。一部「高知市」のように単純に観光地とは呼べない地域も混在していますが、その場合も選んでいるのは「観光ホテル」と分類されるもので、駅の近くや町の中心地に立地するビジネスホテルやシティホテルは対象から除いています。

これら対象地域のホテルのレビュー数の総計が百万件を超えますので、本記事のタイトルに「百万件のクチコミ」と謳っています。

素泊り顧客の区別

この観光ホテル「百万件のクチコミ」の大半は「食事付き」宿泊客のレビューなのですが、一部「食事抜き」つまり「素泊り」宿泊客のレビューも含まれています。

後程、レビュー分析をご覧いただければ、観光ホテルのレビューにおいて「食事」が非常に大きなウエイトを持っていることがお分かりいただけるかと思います。

裏返して言えば、観光ホテルの顧客レビューであっても、「食事付き」と「素泊り」では、大きく特性が異なります。このようなものを混ぜこぜにして分析するのは好ましくないため、当面は「食事付き」顧客レビューの分析を行います。

素泊り顧客レビューの分析について

従いまして、素泊り顧客レビューの分析はしばらく先に先送りします。素泊り顧客はビジネスホテルやシティーホテル利用者に多いホテル利用形態と考えられますので、次のような順番で分析してゆこうと考えています。当面は(1)にフォーカスします。(2)と(3)にトピック移行しましたら、表題に明記し、混乱しないよう配慮します。

(1)　観光ホテル（食事付き）レビュー分析　＜当面の分析対象＞
(2)　観光ホテル（素泊り）レビュー分析
(3)　ビジネス/シティホテル レビュー分析

なお、(2)と(3)には一定の共通性があるものと推測されます。

素泊り顧客とは

観光ホテルにおいても、ビジネス/シティホテルにおいても、食事が提供されないホテルが存在します。このようなホテル利用者は自ずと「素泊り顧客」となります。

またホテル自体は食事を提供しているものの、ホテル内で食事をとらない顧客も存在します。これも「素泊り顧客」に分類します。

本題へ

それでは、本記事の概論を終え、次の記事より本題の分析に入ります。繰り返しになりますが、当面は「観光ホテル（食事付き）レビュー分析」です。

補足：
◇ 記事で使用されている図表はexcelまたはpythonコードで作成しています。
◇ 記事で使用されているイラストはDALL-E(chat-GPT)を利用し作成しています。