見出し画像

「うみもりそら」を設立

一年前から準備を進めてきた特定非営利活動法人(NPO)の申請・審査が通過して、11月1日に正式に設立となりました。

非営利活動法人の名称は「うみもりそら」です。

設立の経緯

そもそものきっかけは、この活動の代表を務める村上佐恵子さん(早稲田大学建築学科卒)が研究室の友人と一緒に休養のために初めて石垣島を訪ねた時に、この島の自然の中での暮らしの魅力をもっとグローバルな感覚の中で活かすために、子どもたちと一緒に何かクリエイティブな活動ができないだろうかと話したことから始まりました。

当初は小さな子どもたちを対象にしようということで、自主的な活動として「しまのようちえん」という活動名でスタートし、村上さんの友人でイタリアで活動しているプロのアーティストを島にお招きしてワークショップを始めたのが、2016年のことでした。

その後、毎年一回、子どもたちの夏休みの時期に、五感をテーマにしたワークショップを開催しようということで、2016年は「視覚」、2017年は「触覚」、2018年は「嗅覚」、そして今年2019年は「聴覚」を中心とした内容でたくさんの子どもたちと有意義な時間を過ごしてきました。来年2020年は「味覚」です。

これらの具体的な内容と子どもたちの作品は、うみもりそらのホームページに掲載されています。
https://www.umimorisora.com

活動を続けていく中で、毎年東京から駆けつけてくれる4人のコアメンバー(代表の村上さん以外に理事として佐々木真理さん、瀧口希望さん、私)だけで運営していくのも大変だし、ある程度軌道に乗ってきた活動を、特定非営利活動法人としてもう少し広く対外的に位置付けようということでNPO申請に至ったわけです。以下は、申請した設立趣意書の一部です。

開設にあたっては、契約締結の面など事業の遂行上法人格が必要となり、積極的に情報公開を行うことで社会的信 用を高めていくことができる特定非営利活動法人が最適と考え、特定非営利活動法人うみもりそらを設立することに しました。
この法人は、広く一般市民、特に子ども達に対して、子どもの健全育成、人材の育成、環境保全などの企画、実施 及び支援に関する事業、文化振興、地域振興、環境保全等についての調査、研究、企画、立案、実施及び情報の提供 に関する事業等を行い、子どもの健全育成及び地域振興を図り、もって公益に寄与することを目的とし、社会に貢献 していきたいと考えております。

名称について

うみもりそらという名称については、石垣島の自然の中で暮らしていると、人間の生活にとって欠かすことのできない事象の全てが身近にある海であったり、森であったり、風や宇宙を含む空であることに気づきますが、そこに活動の基盤を置いて、常にそれらの関係の中でクリエイティブは情報を発信したいという思いから、それまで掲げてきた「しまのようちえん」に代わって、未来につなげていけるような名称として採用しました。

石垣島に在住されたヨーガンレールさんとの何回かの会話の中で、「陸地の恵みは海の恵みでもあり、それを人と風がつなぐ役割をしている、だから海を守ることは陸の作物を守ることであり、森を豊かにすることが海の生態系を豊かにすることにつながる、だからそのお手伝いを私はしている」といつも言われていたことがずっと頭に残っていたことも、うみもりそらの名称を決めるきっかけになりました。

これからは、レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」を育むために、子どもたちと一緒に自然の中でさまざまな発見をして、ワクワクしたときめきを子どもたちに贈ることができたらと思っています。

この活動が、一人でも多くの子どもたちとその親にとって有意義なものであることを祈っています。

東京と石垣島との2拠点居住を始めて20年になります。それぞれの土地と情報との中で人生を豊かにする暮らし方「スマートライフ」を実現しようと試行錯誤しています。それぞれの場所で日常の中に見つけた「暮らし」を発信しようと思います。