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子どもたちと一緒に創る

2019年11月1日に設立となったNPO法人「うみもりそら」ですが、構想を抱いた2015年から石垣島の子どもたちといろいろな形で関わってきました。

石垣島でのワークショップ

一つが「うみもりそら」の実質的な母体である「しまのようちえん」と称した年に一回のワークショップです。それ以外にも「石垣子ども未来大学」と称して何回か開催したレクチュアとワークショップがあります。さらに石垣市の組織と連携した形では、2017年から2018年にかけて開催された「石垣みらいカレッジ」の講座を担当、また石垣市野底小学校の学童クラブでのお楽しみ会への参加などを通して、たくさんの島の子どもたちと触れ合うことができました。

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これまでの活動の具体的な内容は、これから一つずつ記事として、このnoteに投稿していこうと思います。マガジン「うみもりそら」をフォローしていただければ順次ご覧いただけるようにします。

うみもりそらの活動の考え方

代表の村上佐恵子さんが最初に掲げたこのうみもりそら活動への思いをパンフレットに以下のように記載しています。

この活動は、未来を担う子どもたちがグローバルな「文化」と触れ合う場(フィールド)を作っていくフィールドデザイナーの集まりです。

日本では都市でも離島でも独特のローカルな文化を守る伝統が息づいています。しかし子どもたちにとって将来の選択肢が広がるような、グローバルな「文化」をもっと根付かせたいと願っています。

これまで培ってきた伝統を大切にしながら、グローバルな世界でも輝き続ける文化を発信したり、将来文化の担い手となる子どもたちを中心に、その親や周辺の大人たちにも学びとなるような、「豊かな文化と触れ合うフィールド」を提供します。

「うみもりそら」は、人が豊かに幸せに生きていくための基礎を育てる、そんな活動です。
                          代表:村上佐恵子

子どもたちの五感に訴える

豊かな文化と触れ合えるフィールドを具体的に実現するために、島の自然からワクワクするような刺激を得ることを一つの目標としました。そのために子どもたちのクリエイティブな才能を引き出すために「五感」に着目し、視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚のそれぞれに特化したテーマを設定することにしました。それを「うみもりそら」のシンボルマークとしてイラストレーター の瀧口希望さんが表現してくださいました。

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さらに、うみもりそらの現在のコアメンバーが全員、建築学科の卒業生であることも意識して、つまりワークショップの課題の中で、何らかの形で「空間」さらに人のつながりを意識して課題を設定するようにしたのも大きな特徴です。つまり、一人一人が自分の机の上で何かを表現するのではなくて、常に全員が同じテーマに取り組んで一つの作品として仕上げるようにしました。それは大きな一枚の布であったり、作品が詰まったアルバムだったり、同時に作業する「場」だったり、さらに同じ時間の共有という形で作品として表現することができました。

もちろん、五感はそれぞれが独立して存在するのではなく、お互いに強く関連しあっていますから、それらの共感も大切で、例えば「嗅覚」のワークショップでは「香りの視覚化」を試みるなど、それぞれのテーマに関連して担当してくださったプロのアーティストの方々の先進的な努力で、毎回素晴らしい作品が誕生しています。

作品制作に向き合う子どもたちの真剣でワクワクした表情を見るたびに、この活動をこれからも継続して続けていくことの大切さを実感しています。

東京と石垣島との2拠点居住を始めて20年になります。それぞれの土地と情報との中で人生を豊かにする暮らし方「スマートライフ」を実現しようと試行錯誤しています。それぞれの場所で日常の中に見つけた「暮らし」を発信しようと思います。