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 アンデルセンの童話『人魚姫』をモデルに製作された、デンマーク首都コペンハーゲンの観光スポットとなっている銅像。等身大なためか「世界三大がっかり名所」の1つとしても親しまれている。年間100万人以上が訪れ、日本人には特に人気だという。
 その一方で少なくとも十数回にわたり、フェミニストや反捕鯨活動家、人種差別反対運動家などによるものとみられる破壊や落書きなどの【ヴァンダリズム】の標的となっている、原作さながらの薄幸の美少女である。

「人種差別主義者の魚」と落書きされた人魚姫像(ロイター記事

主な事件
1961年 髪を赤に塗られ、下着を描かれる(上下とも)。
1963年 全身を赤に塗装される。
1964年 シチュアシオニストの芸術家に頭部を切断され盗まれる。返却されず新しい顔をもらう。
1973年 赤く塗られる。
1976年 赤く塗られる。
1984年 右腕を切断される。後悔した犯人ら(若者2名)により2日後に返却。
1990年 首に深さ18㎝の切れ込みを入れられる。斬首を意図していたらしい。
1998年 頭部を切断され盗まれる(のちに匿名で返却)。ラディカル・フェミニストを名乗るグループが犯行声明。
2003年 台座の石を爆破される。
2004年 ムスリムの衣装(ブルカ)を着せられ「EUにトルコ?」の襷を付けられる。
2006年 緑色に塗られ「3月8日」と書かれ、手にディルドーを付けられる。3月8日は国際女性デー。
2007年 ピンクに塗られる。
2007年 赤く塗られる。
2007年 ムスリムの衣装を着せられる。 
2017年 反捕鯨運動家に赤のスプレー塗料を吹き付けられる。像の前の地面に「デンマークはフェロー諸島の鯨を守れ」と英文。
2017年 白と青の塗料を掛けられる。
2020年 台座に“FREE HONG KONG(香港を解放せよ)”と落書き。
2020年 台座に“RACIST FISH(人種差別者の魚)”と落書き。


参考リンク・資料:

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