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 英語でdefinitional balancingと呼ばれる、法律学上の概念。

・性表現が表現の自由に含まれることの肯定。
・刑法175条(【わいせつ物頒布等の罪】)に代表される、わいせつ文書等規制の合憲性。

 を認めた上で、「わいせつ」の定義を絞ることで表現内容の規制を限定し、【表現の自由】が制限される範囲を絞ろうという考え方のこと。
 その具体的内容が【サンデー娯楽事件】およびチャタレー事件を経て確立した「わいせつの3要件」である。

 すなわち、

1.徒に性欲を刺激・興奮させること
2.普通人の正常な性的羞恥心を害すること
3.善良な性的道義観念に反すること

 の3つであり、この3要件とも満たす箇所がある場合、そのような部分がどこにどの程度(一部でもあればわいせつとすべきか、全体における量で判断されるべきか、他に学術性や芸術性のある個所があることによってわいせつ性を棄却できるか、等)あればわいせつと判断するかが多くの「わいせつ裁判」の論点となっている。




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