【岩本明憲ツイッターアカウント削除事件】
岩本明憲氏は関西大学商学部の教授で、専門はマーケティング論。
Twitterで呟いた、差別でも罵倒でも中傷でもなんでもない発言をフェミニスト集団に絡まれ、所属の大学までクレーム攻撃が及んだことでアカウントを閉鎖した。アカウント名は「関大岩本ゼミのアドミン」。2021年4月7日現在、Twitterのアカウントは削除されているが、noteのアカウントのみ残っている状態(その後復活した)。
さて、岩本氏はべつに、特段の女性差別主義者でもなければ「アンチフェミ」でもない。その岩本氏が何を呟いたのだろうか。
これである。
引用RT先のAtsuko TAMADAというのは、中部大学の人文学部共通教育科フランス文学の玉田敦子教授である。
玉田教授が言っていることが事実とすれば、中部大学というのはとんでもない女性差別人事をおこなっているらしく、どれほど論文を書いて業績を積んでも教授になることはできず、コネによる口利きが必要になっているらしい。
しかし本用語集でも取り上げている【千田有紀】や【岩渕潤子】、高橋幸や北村紗衣、【貫一お宮の像】にクレームをつけた「とある女性大学教授」とやらといい、女性の大学教授のジェンダー系トンチキ発言が次々に暴かれている。
これらを考えると現状、どうも女性の教授昇進のハードルというのがそれほど高いようにも思えないのだが……。
千田有紀にいたっては【宇崎ちゃん献血ポスター事件】あまりの発言のトンチキさと捏造癖から過去を調べられてしまい、査読論文のあまりの少なさに驚かれたことが【社会学】の評判凋落の一因になってしまっている。どれほど論文を積んでもダメ、どころか積まなくてもOKな世界ではないのか。
それはともあれ、岩本氏は自身が所属する関西大学商学部にはそんな女性差別的な昇進制度はなくて良かった、と述べている。だけである。
ところが、これが先方の逆鱗に触れたようだ。
「女性差別はあります!」――STAP細胞かよ。
どう読んでも岩本氏は関西大学商学部の話をしているだけだ。別に玉田氏が嘘つきだと言ってるわけでもなければ、日本のアカデミア全体に女性差別がないと言い張ってるわけでもない。
この馬鹿げた過剰反応がきっかけとなって、岩本教授は女性嫌悪者の烙印を押され、所属組織(関西大学)にまでクレームを送り付けられたようであり、安全のためアカウントを閉鎖することにしたらしい。
女子のレッテルですべてが決まる、まるで小学校の帰りの会である。
この一連の集団ヒステリーの中で、岩本氏批判に持ち出されていた概念が「構造的差別」である。
ひとことで言えば「男性の教授は結婚して奥さんに家事をやらせているはずだから、そのぶん自分の研究に集中できる。女性よりも有利だから不公平だ」というものである。
仮にそうだとしても、それは岩本氏がやっている差別でも、関大商学部がやっている差別でもない。
そもそもそうした家庭や私的事情によって生じる「仕事に専念できる度合い」などというものを差別とするなら、自分の健康や介護、実家の金銭的余裕などあらゆる個人的事情が関わってくるであろう。これは岩本氏自身も自身のnoteで指摘されていることである。
それらに比べ、「家事をしてくれる妻を持たない女性」であるということは、「家事をしてくれる配偶者」というアドバンテージがないという程度に過ぎず、健康や介護、経済問題などで職務専念が難しくなるこれらの事情に比べれば格段に軽いと言えよう。
いや、それどころか女性にとって閉じられたアドバンテージですらない。なぜなら女性研究者も「経済的に養ってくれる代わりに家事をやってくれる男性」を見つけて結婚すれば「家事を担当してくれる配偶者」を得られるからである。
そもそも、恋愛や男女交際に疎いのは学者男性のステレオタイプ像でさえあるわけで、アカデミアにおいて「男性は結婚しているのが普通だ、だから不公平だ」というのがどこまで成り立つのだろうか。というか結婚しない男性が増えて少子化問題をもたらしている現在、アカデミアでなくともどこまで妥当するのだろうか。非常に疑問である。
ちなみに岩本氏自身は自身のnoteにおいて「関大に採用が決まる一年以上前に学生結婚しており、ほぼ全ての家事を担っていたので(バイトでもそこそこ稼いでいた」とのことであり、そもそもそのような『構造的差別』による恩恵の享受者ではなかったようである。
参考リンク・資料:
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