DTP の勉強部屋 第 48 回勉強会に参加してきました

私は大学院生時代にセルフパブリッシングで本を出した時に Adobe InDesign を使い始めました。それから現在まで InDesign はもちろん、Photoshop や Illustrator 等の Adobe 製品は欠かせないものとなっています。

書籍等のデザインをパソコンで行う、まさに Adobe 製品を使ったりするような作業を DTP と呼びますが、DTP のセミナーの存在を知ってからは、ここ6年ほどそのセミナーに通っています。それが「DTPの勉強部屋 勉強会」です。

DTPの勉強部屋 | study-room
https://study-room.info/dtp/

勉強会では DTP のスキルを学べるだけでなく、デザイン全般について学べたり、業界の裏話が知れたり、非常に有益なものです。4時間のセミナーで参加費が 3000 円であることが安いぐらいです。

今日はその第 48 回勉強会に参加してきました。

第48回勉強会 | DTPの勉強部屋 | study-room
https://study-room.info/dtp/dtp048/

最近は子育てで十分な睡眠がとれていない日が多く、今回もちょっと眠くなったりしたものの、いつもどおり非常に勉強になる回でした。

今回は DTP アプリケーションの使い方の解説はほとんどなく、DTP に関わるデザインの話がメインでした。

1つ目のセッションは名久井直子さんによるブックデザインの解説です。名久井さんが手掛けたブックデザインを実際に見ながら、どういう考えで作ってきたのかを説明されました。iPhone のカメラの画面をスクリーンに投影するだけのプレゼンテーションというのも新鮮でした。

私もセルフパブリッシングで書籍をデザインするので勉強になりました。セルフパブリッシングでは安く製本できるサービスを利用すると海外のペーパーバックのようなシンプルな装丁になってしまい、まさに私の本もそういうサービスで本を作っています。私はそういうペーパーバック的な書籍は嫌いではなかったりしますが、しかしいつか本格的に凝ったデザインの本を作ってみたくなりました。

2つ目のセッションは勉強会主催者の森裕司さんによる Adobe 製品の最新情報です。毎年アメリカの Adobe で開催される Adobe MAX というイベントに森さんも参加されて、その様子を知れたのが面白かったです。Adobe MAX のセミナー等はネットで一部見ることができますが、やはりその場に行くのが一番の刺激になります。お話を聞いているうちに、いつか自分も Adobe MAX に参加するという目標もできてしまいました! ちなみに Adobe MAX は参加費が約 20 万円だそうです。

Adobe MAX と同時に Adobe アプリケーションの 2020 というバージョン(今回からバージョン名に CC という文字がなくなったそうです)もリリースされ、新機能の紹介もありました。私は常に最新版を使うのが好きなので、どんどん機能が増えていくことは嬉しいです。Photoshop で簡単に背景を削除できたりするのはいいなと思いました。便利な機能が増えて作業がはかどりそうです。

紹介されていた Adobe Aero という iOS の AR アプリを早速インストールしてみましたが、これがすごく面白くていろいろ遊んでいます。また、iOS デバイスに Creative Cloud アプリで Adobe フォントをインストールできるようになったことも知りませんでした。

最後のセッションが藤田重信さんによる、筑紫書体がいかにして生まれたというお話です。いかにも「職人」といった感じで、フォントデザインへのこだわりが半端じゃないです。プロのデザイナーってすごいです。私はあまりフォントに気を配ってこなかったので、今後はもうちょっとフォントについて知識が増えると書籍デザインをさらに楽しめそうです。

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