[読書メモ]『青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う』

p2
ぼくはひとりのプロの物書きです。つたない書を何冊か世に送り出してきました。そこには苦しみも喜びもあります。悔い以外は、何でもあります。

p16
基本的なことから言うと、まず私たちの歯の数は、親知らずを除いて上下に各一四本ずつで、全部で二八本です。その二八本の“自分の歯"を、どうやって守っていくか、失わずに健康的に維持するかが、歯科医の最大の命題でしょう。

p25
患者になる側にすれば、医者では歯を治療できないでしょ。 大学病院に大層な口腔外科はあっても、そこでは虫歯を診てくれるわけじゃない。だから、歯科医が医者に対して卑屈になるというのは、ぼくらにしてみれば不思議な感情だよね。

p64
親はなぜ子供を歯科医に通わせないか。/「歯医者とは虫歯になってから行くところ」であって、虫歯にさせないよう健康な歯の子供をこそ通わせるところだとはゆめ、知らなかったからだ。それどころか、世の多くの歯科医自身も、それを知らなかったからだ――。

p76
歯槽膿漏イコール歯周病。

p92
現在の日本のシンクタンクの多くは、時の政府権力に都合のよい結論を出す調査・研究を行って収益をあげている。

p133
取材とは聞くことではない。議論することなのだ。

p155
どんな組織にも、必ず良心派が少数ながら、いる。

p156
朝六時にすでにアポイントメントを入れて、相手と朝食を一緒にとる。/忙しい人ほど、この早い朝食の誘いに応じてはくれる。

p178
さっき「医学というものは原因を見つけて除去することや」と言ったやんか。つまり、対処療法で治すだけじゃなくて、原因を見つけて、それを人類から除去することや。個別の患者を救うだけじゃない。そういう趣旨だよね。

p187
これもこだわりがあって、衛生士も受付で患者さんにキチンと説明ができないといけないと思っています。

p218
それは「今まで通りの仕事で、今まで通りの儲けを得ようとするな」ということだ。

【誤植】
p113
誤:知らないのでは?。
正:知らないのでは?


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