見出し画像

なぜアーティストは「不安定」なのか...アーティストを取り巻く課題について私のまとめ

こんにちは、Hitoshiです。
今回は、私がCariCのプロジェクトを始めて、アーティストを取り巻く課題について、約1年かけて私なりに深堀ってきた途中経過について書きます。

このプロジェクトを始めた当初は、私はアートについてはまだまだ無知でした。

家庭環境的にアートに触れる機会が多かったこと、高校時代に美術部に入っていたことくらいでは、その中で得られる知識量はそんなにありません。

このプロジェクトを始めてからの数ヶ月〜半年ほどは、とにかくアート系について詳しい方とコンタクトを取ってお話を聞きに行っていました。

アーティストを発信するメディアの方、美術館の学芸員の方、アーティストさん、もちろん美大に通う友人や高校時代の美術の先生など、様々な方とお話をすることができました。

今回はその中で、アーティストの「不安定さ」の理由について、深掘ったものの一部を紹介します。

アーティストのゴールって何?

そもそもアーティストとは何を目指す人たちなのでしょうか?アーティストのキャリアアップとはどのようなことなのでしょうか?

「世界的に有名な展覧会に出て有名になりたい、世界的なオークションで自分の作品が取引されたい」と思っているアーティストがいたり「自分の世界観、価値観をもっとこの世の中に広めていきたい」「自分の絵を見て、もっとみんなに幸せになってほしい」と思っているアーティストもいます。

アーティストによってそのキャリアアップの形はそれぞれ違うのです。つまりアーティストのキャリアアップに正解や明確な指標はないということです。

正解がないがゆえに、自分の中で活動の核たる想いを持ちつつ、活動を継続していくことが求められます。

それがアーティストとして活動を続けていく上での障壁の一つとなっているようです。

アートに対する社会からの理解

これは、アートのマーケットにも関連するところだと思っているのですが、アートに対する社会からの理解が、特に「現代アート」に関してまだ十分でないことがあります。

「現代アート」と聞くと、「なんだかよくわからない」と頭を抱えてしまう人も多くいると思います。

そんな理由でアートを敬遠してしまう人も多いのではないでしょうか。

アートに対する日本での需要も少ないです。

ある方から言われて気づいたこととして、アートの分野は、他の芸術(音楽や舞台芸術など)に比べ、アートに対する関連コンテンツ、関係人口が圧倒的に少ないことがあります。

コンテンツが少ないがゆえに、アートのファンも他の芸術に比べ少ない状況。アーティストが作品を売るだけでしか収入を得られない状況は、アートの課題であると感じます。

私の思うアーティストの価値

ここまでは、アーティストを取り巻く課題について少しだけ述べてきたのですが、ここからは、その課題があるが故のアートの価値について伝えたいと思います。

「アーティストのキャリアアップは明確でない」

これは、時代の変化が激しく、正解の見えない(まさにVUCAと呼ばれる)ここ最近の社会と似たものではないでしょうか。

近年、ビジネスの意思決定にアート的な考え方を取り入れるという「アート思考」が注目されているのもそれに関係しています。

まさに、正解の見えない場所で日々挑んでいるアーティストに学ぶことはたくさんあるのではないでしょうか?私はそれが価値の一つであると思いますし、それをもっと推し進めていけたらと考えます。

「アートはわからないもの」

これは、やはり人は正解を求めたがるものですから、わからないものに対して拒否反応を示したくなるのはわかります。

しかし私は、アートはわからなくても良いと思っています。そのアートを見て、どう捉えるかは自分次第だと思いますし、無理に正解を求める必要はないと思います。

むしろ、一般的な見方と異なる捉え方をしたということは、それは自分にしか出せない答え。つまりあなたのアイデンティティなのではないでしょうか?

重要なのは、アートを見て理解することではなく、アートを見て考えることだと思います。

ぜひ、アートというものを、自分の内面を自覚する良いきっかけとしてみてはいかがでしょうか!


最後までこの記事を読んでくださってありがとうございます!

まだまだ、拙い深掘りですが、これからもさらにアートについて知見を深められたらと思います。ぜひコメント欄等でご意見いただけると嬉しいです!

CariCは大学の夏休みの期間を利用して、アーティストさんと共に新たな試みを始めていきます!進捗はnoteを通して発信していく予定ですので、またぜひご覧ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?