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令和時代の一生の重み


一生そばに居るから 一生そばに居て
一生離れないように 一生懸命に

こちらは、ドラえもんの映画『スタンド・バイ・ミー2』の主題歌となった、菅田将暉さんの『虹』という曲です。
今回はこの歌詞について書いていこうと思います。

初めて聞いた時から耳に残る音楽だなと思っていて、改めてちゃんと聞いた時には胸が熱くなって思わず泣いてしまった曲。

もともと歌詞の内容に重きを置いていて語りかけるような歌にめっぽう弱いということもあるかもしれません。いつもは感動するなあで終わってしまうけれど、今回だけはなぜ感動したんだろうと少し考えてしまいました。

というのも、自分は菅田将暉さんがどことなく苦手だったのです。特に何か悪いとか思いつく所もないので、強いて言えば才能マンなところとか…いや、本当に個人の感想に過ぎないし、こんなところで書く必要もないかと思ったけど、そんな人の歌なのに何故感動したんだろうと思ったところからこの文章は始まっています。ので、ちゃんと書いておきましょう。ちなみに今はラジオ聴くくらいには大好きです笑

結果、この歌には時代にそぐわない、昭和時代の恋愛のような真っ直ぐさと誠実さが載せられているからというのが自分の結論でした。

一生なんて言葉、この令和時代に言われたってピンと来ません。多くの人が、今を楽しむ・自分の人生を生きるということにフォーカスしているような時代です。

初めて付き合った人とお墓に入るまで一緒に居なければならないとか、結婚したらお家のためにも離婚してはいけないとか、そういう少し不便だった価値観がもうだいぶ薄れているきているそんな時代。

もちろん全員が全員とは言わないので、一途に死ぬまでそばに居たいという方もいるでしょう。あくまで時代の流れのようなものの話なので、さらっと聞き流してくださいね。

そんな時代にこの歌詞。先ほど、昭和の価値観で「~しなければならない」と否定的な意味を持たせて書きましたが、勿論その価値観にはいい面も含まれています。そして、それがこの歌詞にはかなり全面に押し出されている気がしました。

真っ直ぐな想いとか覚悟というのは、この先においても要所要所で必要とされ、それが人の心を動かすものとして残っていくのだろうと思うのです。人間が息絶えるまでは、「感動」が動機や娯楽として居座っていてほしいというのもあります。

つまり、別に今が楽しければそれでよくない?の時代に、一生傍にいてほしいって言える漢気女気を感じて感動したんです。そう言える人に出会ったら大事にしたいし、そう思わせる人になりたいものですよね。

菅田将暉さんの曲は歌詞もいいけれど、何よりもあの腹の奥からせりあがってくるような祈りにも感じる力強い歌声と、それに反して耳障りの良い穏やかな曲調が絶妙でとてもいいので、まだ聴いたことない方はぜひ聴いてみてほしいです。

ちなみに最近のおすすめ曲は『ロングホープ・フィリア』です。

それでは、また次のお話でお会いしましょう。
読んでいただきありがとうございました!
おやすみなさい。

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