旅立ちのぜんざい。
こんにちは!
ママ栄養士しみちゃんです。
元保育所管理栄養士が
「食を通して自分を大切にする」
日々のごはんを発信しています。
はじめましての方へ
▽▽▽
𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠 𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠
【ひとさじエッセイ】
1月11日
ぜんざいを炊いた。
ふと炊きたくなったのだ。
ぜんざいを炊くと思い出す。
保育所に勤務していた時、毎年、寒稽古の最終日には、もち入りぜんざいを子どもたちが食べることになっていて、給食の準備と並行して、ぜんざいを炊いていた。
私は、ぜんざいを炊くのが下手だ。
どうも、味が決まらない。
砂糖を足して、塩を足して、味見をして…の繰り返し。
子どもたちが待っている。急がなくては!という焦りもあり、どんどん味が分からなくなっていく。
先輩調理師に確認してもらい、OKをもらって、いざ子どもたちのところへ。
待ってました!と嬉しそうに食べている子どもたちの顔を見て、心底ほっとしたのを昨日のように思い出す。
そんな、ぜんざいを、急に炊きたくなった。
私のために。
私が炊きたくて、私が食べたくなった。
炊いている間、不思議なことに、充実感と幸福感に包まれた。
焦りや自信のなさは微塵も感じなかった。
そして、炊きあがったぜんざいは、一口食べると、ほわぁ~っと全身が包み込まれるような感覚になるくらいに美味しかった。
その日、私はそのぜんざいをもって大切な人たちに会いに行った。
その大切な人たちとの時間をすごし、
私はどんどんと自分の心の皮がむけていくのを感じた。
空っぽ。
そんな感覚だった。
空っぽになったところで、みんなでぜんざいを食べた。
からだの中に温かさとやさしさが落ちていった。
そして、しばらくして、私の中から力強さが湧き上がってきた。
私はこの日、
自分の心に従って生きることを決めた。
2024年1月11日
旅立ちの日。
これから先、つらいことや悲しいことがあるかもしれない。闇を見るかもしれない。
でも、何があっても、どんな時でも、私は自分を一番に大切にすると決めた。
何があっても、どんな時でも、私は私の味方であると決めた。
そんな旅立ちに力を与えてくれたのは、
ぜんざいだった。
私がInstagramのストーリーにぜんざいをUPしているのを見た、当時の保護者さんから、「娘が、寒稽古の後のぜんざいがむちゃくちゃ美味しかった~と帰ってきたのを思い出しました。ありがとう」とメッセージをいただいた。
あの、しっくはっくして作っていたぜんざいが、子どもたちにも力を与えるものになっていたとしたら、こんなに嬉しいことはないなと思う。
旅立ちのぜんざい。
ありがとう。
今までは自分探しの旅をしてきた私が、
これからは、私を生きる旅を始める。
𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠
「全国の食卓に幸せな笑顔が咲きますように」
Hitosaji
𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠
最後までお読みいただきありがとうございました!読んでいただけることに心から感謝しております♡これからも、「食とココロを整えて、自分をもっと好きになる♡」を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。