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白い花

私には3歳年上の従姉がいた。母の姉の子供だから、良く泊まり掛けで遊びにきてくれた。ほんわかした優しい子だった。中学の時は彼女は自転車であいにきてくれた。その場所には3か月しかいられなかった。何回目かに母がまた転勤すると、つげたらしい。私にひどくショックを受けていたと言われどうしょう、と思い彼女の顔を見るといつもと同じだった。夕方に笑顔で帰っていった。彼女の訃報を聞いたのはそれから一年後だった。受験と重なりお別れには行けなかった。最近母の生前生理のため、実家から持って帰った物の中に彼女の手紙が一通はいっていた。思いやりのある優しい手紙だった。当時は、転校先に慣れるのに必死で私は返事を書かなかった。いろいろ後悔ばかりしている。