妖精が舞う夜に

深夜3時
急に目が覚めた

目をこすりながら部屋を出ると、誰かがほほえみながらこっちを見ている
幼い顔をした女性のような、そんな感じだと思う

「寝ぼけているからよく見えない!」と近づこうとすると

いたずらな笑みを浮かべてサッと消えてしまう

朝起きると
「あれは夢だったんじゃないか」
と思うことが何度もある

何度も会ううちにあれは妖精なんじゃないかと思うようになった

昼間は会えない、時々夜が深まったころにひょこっと顔をだす

だから「夜に舞う妖精」と呼ぶことにした


夜に舞う妖精に会うと素直な気持ちになれたり、運がよくなったり、誰かにやさしくなれたりする

昼間は会えないがきっとどこかで見てくれているんだと思う

ずっと支えられてきたのかもしれない
いつもありがとう

今日も誰かの夜に妖精が舞い降りますように

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