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不安やストレスは変化する

ストレス社会では、仕事、トラブル、人間関係の軋轢、家庭や夫婦関係、育児の悩みなどが原因になって、生きているだけで疲労が溜まる。そのため、慢性的に疲れている人がとても多い。大事なのは疲れないことではなく疲れをためないことだ。

不安やストレスは次のように変化する。

1. 外部の環境や刺激に反応する
2. 感情が反応する
3. 不安を感じる扁桃体や大脳辺緑系が反応する
4. 交感神経が高まる
5. ストレスが生まれる
6. 疲労が生まれる

人に助けを求めるということは、「人に迷惑をかけること」と思っている人がいるがそれは違う。人はひとりでは生きていけない。みんな、支えながら生きている。弱い自分を認める人が実は最も強い人なのだ。心の疲れを軽くする第一歩として、勇気を持って身近な信頼できる人に相談することが重要だ。

回復する力を身につけよう

仕事でミスをしてみんなに迷惑をかけてしまったり、大好きな人にフラれたり、頑張っても成果が出なかったり、くじけそうな出来事は誰にでもある。回復するためには自分の気持ちときちんと向き合い感情のケアをすることが必要不可欠だ。

同じ出来事を経験しても傷ついてしばらく立ち直れない人とそれでも立ち直っていける人がいる。その違いはどこにあるのだろうか。心がぽきっと折れやすい人は完璧主義で自分に厳しい人が多い。「うまくいっている自分はいいけれど失敗した自分はダメ」と言うように条件付きで自分を評価する。

自分に課しているハードルが高いので越えられなかったときは、自分を責めてひどくダメ出しをする。また、傷ついたときに感情のケアをするという発想がなく、自分の気持ちを置き去りにして解決を急ぐ人も心の回復が難しくなる傾向がある。一方、しなやかで心が折れにくい人は、落ち込んだ自分を否定しない。

悲しみや悔しさ怒りといった感情を直視するのは辛いが、全て受け入れて消化する。自分と向き合い感情のケアをしっかりできる人は一時的に落ち込んでも再び立ち上がることができる。

頑張り屋さんの多くはしんどいことがあっても自分でなんとかしようとする。人に相談するという発想がなく自分で解決することが当たり前だと思っている。思いを言葉にすることで自分が何に悩んでいたのかがすっきり整理されるので人に話を聞いてもらうという事はとても大切である。

人に話をすることの一番の効果は、それですぐ問題が解決することではなく、問題を解決していけるような力のある自分になれることだ。そんな自分になるためには感情を感じて受け止めていくことが必要だ。くじけそうな時は遠慮せずに人を頼る。自力でなんとかしようと思わなくても良い。

感情を吐き出す時間を作る

心が回復するためには感情のケアをすることが先決。これからどうしようと後のことを考えるのは感情のケアが終わってから。感情はなかったことにしてスルーするのは回復が遅れる。嫌な思いを全て紙に書き出す。その日のうちにケアしておくと心の疲れがたまらない。

話を聞いてくれる応援者を持つ

自分1人では感情を抱え切れないとき、話を聞いてくれる人がいると格段に回復力がアップする。ただし、誰でもいいわけではない。自分の話を丁寧に聞いて肯定的に受け止めてくれる人が望ましい。

自分の頑張りを労う

しなやかで折れにくい心を持っている人は自分自身を認めることができる。仕事や人間関係がうまくいっていないとしてもそれで思い悩む事は、もっと良くなりたいという向上心があるからだと考える。一生懸命頑張れることは当たり前ではない。「頑張っているね」と声に出して労う。

部屋を掃除し規則正しい生活を送る

落ち込んでいる時は生活が乱れがちだ。ストレスから部屋を片付ける気力がなくなったり、お腹が空いていないのに食べ物を口にしたり、テレビやネットを見て夜更かしをしたりする。生活が乱れるとそんな自分が嫌でますます精神的に荒れると言う悪循環に陥ってしまう。特に自分の感情と向き合えず思いが消化できていない時は生活が乱れやすくなる。落ち込んだ時こそ部屋を掃除するなど生活を整えることから始める。

他者に期待するから苦しくなる

「こうなりたい」と、頭で思い描いた通りの結果が得られないときに人の心は大きく揺れ動く。「なんでうまくいかなかったんだろう、どうして思い通りにならないんだろう」と後悔する。そもそも、それは自分の思い通りになるものだったのかと問いかける。

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