わたしは、凡人だから、
久しぶりに下妻物語を観た、もう何度も観てる作品で、母親に布教するつもりで流していた。
母親も可愛いし、面白い!と気に入ってくれた様子だった。
初めはただ、ロリィタが好き、その気持ちで観ていた。
だけど、
何度も観ていると、色んなことに気がつくもので。
BABYの社長に刺繍を頼まれ、怖気付いてしまった桃子に言ったいちごの台詞
「何ビビってんだよ。お前の才能が誰かに認められてんだよ。それってすげえ事じゃん。お前が服作らなかったらお前の服を着たい奴らは何着たらいいんだよ。ジャスコで服買うしかねえじゃねえかよ。」(要約)
その台詞を聞いて刺さった、思わず、泣きそうになった。
あのね、
今もだけどここ数年間、多分これから先も、思い続けてしまうけれど、
私は私自身が絵を描かなくても私みたいな絵を、私以上の絵を描く人なんてこの世に沢山いる。
だから私が描かなくても別にいい。
そう思い始めてどこか絵を描くことを完全に諦めていた。もういいやって思っていた。
筆を持つことを、それどころか、考えることすら。なにを描きたいだとか、そういうことすら無くなっていた。
それでも不思議なことに、アップロードしないのに時々、SNSにあなたの作る作品が好きだと未だにメッセージを送ってくれる人がいる。新作を描く気なんて毛頭ないのに。
時間も、労力も、なにかを創造する、という気持ちも全て無かった。
だから、いちごの言葉は私に深く突き刺さった。
私だけの才能を認めてくれる人がいるんだ。
下手でもセンスがなくても、私の才能を認めてくれる人がいて、待ってくれてる人がいる。(まだ、まっててくれてるのかな。わからないや。)
ジャスコなんか行かせない。
私は龍ケ崎桃子になるんだ。
(と言いつつ画像は小笠原倫子はん)
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