非正規雇用時代の思い出⑥ー5社目1/3

※10年以上前の話

リーマンショック後の事務派遣の市場は圧倒的に買い手市場だった。
残業少なめの経理業務は面接にすら進めない場合が多かった。 1人の求人に応募の申し込みが殺到していた。
たまたま目についた「急募! 」のOA事務の契約社員の仕事が残業無しとあった。 家から通える範囲だった。 「急募」か… 怪しいなぁと思いつつ応募したらすぐに面接に来て欲しいと言われてすぐに決まった。 契約社員とあったけれど通勤費も出ず実質派遣と待遇は替わらなかった。 変化の激しい職場なので、派遣だと業務内容の変更に対応出来ないので社員という扱いだという話だった。

同じ日にもう一人入社していた。 女性の多い職場だった。 外資系フランチャイズチェーン企業の事務仕事を受託していた。 もう一人がノートパソコンは使いづらいだの、職場がオシャレじゃないとか文句いってる一方で私が言われたことをただ黙々とこなしていたら社員の女性に呼ばれた。

「明日から新宿に行って欲しい」

いきなりの条件変更だった。