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ゲームと母

久々にSwitchを持って実家へ行った。
母親とあつ森をするため、正確にはまだあつ森をしているか確認するためである。

いい加減飽きてログインしていないのでは…と思っていたら、案の定実 家の島の住民からは1ヶ月以上話していないなどの声が。
あちこちに化石が埋まったままだし。

私の島は最近植え替えた低木の金木犀が咲いているけれど実家の島はまだ夏のプルメリアが植えられたままだった。
時期が過ぎたので花は消えて緑一色の低木になっているだけだが、不満を感じたらしく、植えてある低木に花が咲かないと文句を言いだした。
「レイジが売っている時は花が咲いている絵なのに、買って植えてみても花が咲かないの。」
秋の低木のキンモクセイへ植え替えの作業をしながら、その同じ文句を5回くらい言うので「花は咲く、でも咲く時期が決まっている。1年待てば、いつかは咲く」と訂正しておいた。

楽しくないんだな、母にとっては、このゲームは。

今年80になる母親にとって、Switchはボタンが多すぎで、ゲームは機能が多すぎなのだろう。

母の認知力は今どの程度なのだろう。
普通に生活はできているみたいだけど。

とりあえず、オーディブルのアプリを落として、朗読サービスを試してもらう事に。もともと読書好きだったけれど老眼で読めなくなった母の娯楽になりうるか。

Amazon primeにも興味を示していたけれどドラマや映画に興味がないとつまらないよと伝えた。

歳をとると、娯楽の範囲も狭まるのか、親や夫の言う事を聞いて振る舞えと言われ続けた時代に育った故の思考停止なのか。

楽しんで生きて欲しいけれど、母が何が楽しいのかが分からない。そして、多分母自身も分かっていなさそうである。