見出し画像

【小金持ちが考えるFIRE】今の生活をもとにFIREをシミュレーションしてみた

Youtubeを見ていると、やたら、FIREという言葉を見かけます。僕が金融系のチャンネルをよく見ているからおすすめされて表示されているだけなのかもしれないけど。

FIREとは、Financial Independence, Retire Earlyの頭文字を取ったもので、日本語訳すると、「経済的独立をして、若くして引退すること」という感じでしょうか。

FIREという言葉自体は、10年以上前に出版された本が馬鹿売れして、一般化したと記憶しているので、ここ最近の言葉ではありません。

早期引退というのが何歳くらいまでを指し示すのかわからないけど、僕のイメージでは30代くらいなのかな。大学を出て、20代前半で仕事をはじめて、10年〜15年くらいで、ある程度の資産を作って、その後の人生は、基本的に資産に働いてもらって、資産が生み出すお金で行きていく。生活費を稼ぐための仕事はしないという、なんとも羨ましい人生です。

僕の勝手なイメージだと、ビーチリゾートとかに居を構えて、本を読んだり、音楽を聞いたりして過ごしながら、たまに、近隣諸国へ1ヶ月単位で旅行とかそんな感じの生活でしょうか?

いいですねえ。
そんな生活に憧れを持ってしまうのは、当然な気がします。
僕も正直、FIREに憧れます。

もはや、僕がいまからFIREしたとしても、もはや、Retire Earlyにならないので、むしろ、Retire Lateで、ただの引退になってしまうとも思えるのですが、FIREの考え方は、引退生活を考えるに当たっては、参考になります。

FIREムーブメントのきっかけとなったPete Adeneyさんの例を取ると、

元々、夫婦で6万7000ドルを給与収入として稼いでいたのですが、一生懸命貯金して投資をして、20万ドルの家と60万ドルが手元に溜まったところで、30歳で会社をやめ、60万ドルを利回り4%で運用し、この利回りで生活するという選択をしたというものです。

米ドル円のレートが、コロナで乱高下して、この記事を書いている時点では140円なので、円換算すると67,000ドルの年収は、みんな大好き年収1,000万円に近づいてしまうのだけど、米国での感覚では、おそらく、1ドルは、日本でいうところの100円くらいの感覚だと思うので、おそらく、700万円弱の年収。一人あたり300万円ちょっとの年収と、かなり慎ましい生活を強いられる収入の中で、切り詰めてお金を貯蓄や投資にまわしてきたのだろうなということが伺えます。

4%の運用というのは、特に米国では難しいレベルではないのですが、60万ドルの運用で4%というのは、わずか24,000ドル。

住むところがあるとしても、わずか24,000ドルで、家族3人で残りの人生を暮らしていくという選択は、なかなかハードすぎるんじゃないかと正直思ってしまいます。旅行にもいけず、飲みにも行けず、美味しいものも食べられずに、ただ、生きられるだけの生活なら、働きながらでもいいかなと。
(もちろん、人それぞれの幸せがあります)

彼らの場合には、30歳でFIREしているのですが、80歳まで生きるとして残り50年、毎年24,000ドルで生活していくという選択が、たとえ、生活のために仕事をしないでも済むとしても、はたして、自由を手に入れたことになるかな?と個人的に疑問に思ってしまいます。
(もちろん、人それぞれの幸せがあります)

先述したように、とはいえ、FIREの建付け自体は、理にかなっていて、4%の運用という現実味のある利回り設定も、かなり固めの設定になっているので、自分の引退プランを考える上でも参考になります。

4%の運用で行きていくということは、1年間に使うであろうお金の25倍の資産が、運用元本として必要だということです。

1年間に使うであろうお金というのは、=可処分所得なので、おそらく、実際には、税引き後で、その額が手残りしないといけません。FIREの前提は、金融投資の利回りで食べていくので、日本で生活することを前提にしてしまうと、20%の税金がかかりますから、4%の運用だと、手残りは、元本に対して3.2%。可処分所得の31..25倍の元本を用意するか、可処分所得の25倍の元本であれば、5%での運用を目指さなければなりません。

もう一つの方法は、金融投資からの収入に対して、税金がかからない国に移住するという方法もあります。これであれば、可処分所得の25倍、4%の運用で、成立します。

例えば、マレーシアでは、不動産以外のキャピタルゲインに対する税金がありませんし、UAEのドバイは、キャピタルゲインに対して税金がかかりません。こういった国に移住することを前提にすれば、想定する年間可処分所得の25倍の資産があれば、めでたくFIREすることができるわけです。

では、年間に必要な可処分所得をどのくらいに想定すればよいのでしょうか?

僕の場合でいうと、今の生活費をベースに考えると、理想をいえば、月300万円、最低でも200万円くらいかなあと考えています。仕事をしていないということは、自由時間が増えるわけで、旅行も増えるということを考えると、正直、月300万円くらいはほしいところです。

となると、年間で2400万〜3600万円。間を取って年間3,000万円。
25倍すると、6億〜9億円。間を取っても7.5億円。

なかなかハードル高め。なんとなく、引退時には、7億円くらい必要かなと思っていましたが、やはり、この金額。

投資に対する税金が無税、もしくは、低い国に移住する前提で、7%の運用を目指すということを考えると、15倍。

3000万円X15=4.5億円
4.5億円X7%=3,150万円(月260万円)

4.5億円とやっと現実的な数字が出てきました。

4.5億円の現金資産を手に入れるにはどうすればいいか。給与でこの金額をなんとかするのは、累進課税を考えると現実的ではないので、やはり、投資による利益で作る以外には考えられません。

となると、こちらも、税金は20%ちょっと。便宜上20%と考えると、
5億6250万円。

なんとかして、6億弱の利益を作ればよいということになります。
引退時に、5000万円くらいは、なんとかかき集められそうですが、それでも残り、4億。税引前で5億円の利益を作る必要があります。

逆に言えば、5億円作れば、今の生活レベルを落とさずに、FIREできるわけです。(利回り7%で回せて、キャピタルゲイン課税のない国に移住前提ですが)

希望が出てきました。FIRE目指そうかな?

ということで、次回以降、5億円どうやって作るの?というアイデアと、7%で運用する方法を考えます。


この記事が参加している募集

#お金について考える

37,530件