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「つながれません」。だから孤立するのに、世の中「つながりましょう」ばかりの非現実

「ひとりとひとり」として、また「個人」としても、同様のことを言ってきてはいますが、これって、とてもとても大事なことなので、折に触れて何度も書いていきたいと考えています。

だから、今日も書きたいと思います。


つながれない → 孤立する(現実)

どうしたらいい? → つながりましょう!(の、掛け声ばかりの非現実)

矛盾ですね。世間的にはとても多い気がします。

これをどうやって解決していくべきなのか? これこそまさに「本物の孤独・孤立対策」ではないかと思っています。

政府の孤独・孤立対策って…。

政府は「孤独・孤立対策担当大臣」を設置し、内閣官房に「孤独・孤立対策担当室」を設置しました。大臣設置は英国に次いで2例目だと言います。

もちろんこうした対策に取り組むことは決して悪いことではありませんね。むしろとても良いことです。

で、何をやってるかと言うと、こんな感じ。

支援制度・窓口の紹介(サイトで、チャットボットで、とかですね)や分科会を作って(いま3つ)話し合いをしたり、普及活動をしたり(シンポジウムなどで)、会員(NPO等の支援団体ですね)への情報提供など、ですね。

端的に言うと「お役所の仕事」のイメージです。まぁ、当たり前なんですが、それが「限界」だとは思います。

当然のことながら、政府が直接、孤独・孤立している人へ手を差し伸べているわけではありません。彼らの言い分としては、「制度や窓口の紹介はしてるがな」ということになるとは思いますが…。

孤独・孤立は「見えづらい」ということ。

「ひとり」になってしまったのは、自分のせい。他人に迷惑をかけたくないし、本当は助けてほしいけど、「助けて」とは言えない。

シンプルに、性格的に「助けて」ということが困難。
そもそも人間関係やリテラシーに課題を抱えている。

世の中には、もちろんいろいろな人がいます。その人を取り巻く「背景」や「環境」だって、実にさまざまです。

「一様」「同様」ではないということですね。それは当たり前のことですが、意外と、このことが「置き去り」にされていたりもします。

静かに気づかれないようにひっそりと暮らしている、可視化のできない〝ひとりぼっち〟は、たくさんいるものです。

そこをどうフォローしていくかが必要なんですね。

「実情」をちゃんと理解してはいても、具体的なアクションが起こせなければ、何もしていないのとさして変わりませんしね。

「人とつながる」ための居場所探しや居場所作りは大事なことですが、実態に即した(ここが重要)具体的な課題を解決する(ここも重要)ための教育・養成や支援もなく、単純に「掛け声」ばかりかけても意味がないし、それはある意味「無責任」ですよ。

実際、そういう「プロ」も多いというのが現実ではあります。

たった一度の支援で助けられる人なんてほんのわずかです。しかも、その情報をキャッチしている人って、果たしてどれだけいるのでしょうか?

また、支援につながったとしても、持続可能にしていくためには、孤立している人たちも、その周りの人たちも、互いの状況を理解しあい、自己理解・自己開示するという努力も必要になってきますし、草の根的活動も大事ですよ。

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