【戒め】ものづくりなめんなよ、って話とメディアとして忘れちゃいけないなって思ったこと。

昨日Twitterの方で、ひと検の受講生がアナログゲームを作っていて、楽しみ❤️という投稿をしていた裏で、ちょっとカチンと来たというか、自分たちもメディアとして気をつけないといけないな〜と、改めて感じたこと、気付かされた事件があったので戒め的に書いておくことにしました。
ぶっちゃけ愚痴です。いや、悪口かな(笑)
でも、まぁ間違ったことは言っていないと思うので、良かったら皆さんからのご意見もいただけたらなぁと思ったり、思わなかったり。

ことの始まりとちょっとした違和感

少し前に「×活に関わるゲームの取材がしたい。そちらが18年にイベントを開催していたお金の「○○○」というゲームの開発者を紹介して欲しい」ということで、大手出版社の外部ライターのような方から問い合わせの電話が入りました。(×活の「×」部分を明かすと専門誌がそれしかないので即断定されるんで伏せときます。話しの流れで分かる人には分かると思うけどｗ)。

電話を受けてすぐに感じたのはちょっとした違和感でした。
まず「×活」には直接関わらない(拡張版で相続や遺言などのオプションを入れる話しはあったが、現状では実現していない)ことを話しても「でも、お金のことなら×活に関わりますよね」と引き下がらない…。
なんとかこじつけたいという感じが電話でも伝わって来て、何だかな〜と思っていた。
こういうときの勘って、当たるのでその時にお断りしておけば良かったんだけど、まぁ食い下がるから、紹介して欲しいと言われたゲームそのものは、ボドゲ業界でもそこそこ難易度の高めの時間がたっぷりかかるゲームであること。
「×活」雑誌の読者層を考えると簡単に手が出るものではないこと。
紹介したところでインスト(ゲームルール説明する人)する人がいなければゲームをプレイすることもままならないことをお伝えし、まずはご自身でプレイして欲しいこと、そして、本当に「×活」に関わると思うのかを判断して欲しいこと、その前提で開発者は紹介すると、言いました。(電話だったので言質取れてないのが残念ではある)

で、紹介したんですけど、結局紹介された方も迷惑というか(×活に関わるゲームじゃないしね)お忙しいとのことで、私の方から断りの連絡を入れたと言うのが前提のお話。

で、忘れていたんだ。ちょっとした違和感を。

せっかく問い合わせて来たんだから、ネタになるならと自分たちが開発した「しるしるみじる」っていう孤独死ゲームを参考までに紹介してしまったの…(バカだよね)。

そうしたら、やっぱり食いついて来ました。
取材させて欲しいと。
でもその取材内容というのがひどいというか、取材じゃ無かった…。
原稿はこちらで書けと言う内容で、ご丁寧に書き方まで指定してあるし文字数まで指定っｗ

なんじゃこれ、取材じゃねぇじゃんよｗ

もし私がその媒体の編集長ならガチギレするレベルである。
私もしょぼメディアだけど編集長だしｗ
私はこんな取材はしない。させない。
大手でこんな取材を良しとしているのなら、私の了見が狭いのでしょう。
でも、大手の週刊誌もわざわざ東京から福岡に来てくれたし、新聞社の小さなコラム記事だって2時間くらいの時間を取って取材していただいていたし、15分もないTVの取材だって丁寧に何時間も、何回も取材に時間をさいてくださっていたし、web媒体の取材でもヒアリングシートは送られて来ても、原稿書くのはライターさんだったんで、マジでビックリｗ
しかも、ゲーム取材でプレイしないって、そもそもの企画意図、読者に何を伝えたいかを制作者に丸投げするって大丈夫？
ゲームをプレイしてもらってライターさんが企画意図に沿うように記事にしないと意味なんじゃない？

そんで、キレ気味に

カードゲームそのものはプレイをしていただいてから
その感想としてどのような「価値」があるのかを知っていただき
その情報を読者に伝えなければ意味がないのではないでしょうか？
プレイをせずに記事にしたいと言うことでしたらお断りする理由もありませんので、情報等は提供しますが、記事化はそちらでやっていただけますか？

って、返信したら、

なるほどそういうお考え方なのですね。でしたら、依頼は取り下げさせてもらいます。

だってっっｗ

え〜、私なんかおかしなこと申し上げた？
少なくともゲームカタログを作るんじゃなくて、読者に価値のある情報を提供しているならライターが自分で記事を書くなんて当たり前なんじゃないの？
フリマガならまだしも有代誌でそんなことある？
有名雑誌にただで〝広告〟出せるんだからお前らが協力しろってこと？

ものづくりなめんな。

そもそも「×活」のために作ってんじゃないのに、なんでそれによせてこちらが原稿かかないといけないの？ ホント疑問だらけ。
ゲームって簡単にいうけど作るのにめちゃくちゃ時間かかるし、ゲームの目的だって作り手にはちゃんとあるのよ。何を知って欲しい、何に気付いて欲しいって。
そういう背景を無視して、何が取材なんだろうとね。
ホント腹立たしくて。

でも、気付きもあった。
自分たちもそういう取材しちゃいけないんだなって。
そういう戒めのために2000文字以上も書いた、バカなのかな私っっｗ

でも、ものづくりなめんなよ、これだけは言っておきたい。
そして、これから一緒にゲームを開発していくであろう
ひと検の受講生たちとも、この価値観は共有しておきたい。

ものづくりなめんなよ。
ちゃんと目的があるんだよ、こっちにだって。