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自閉症のある子どもとお箸の使い方の特徴とは?

 自閉症のある子どもの、“不器用さ”からお箸などの生活技能の習得が遅れる場合もあります。特にお箸は、食教育の一環として“正しく”持つように指導されることも多いようです。

お箸の持ち方と習得には段階がある

 まず基本的なことですが、何事にも動きを習得するためにはいくつかのステップがあります。お箸の持ち方も同様にいくつかのステップに分かれています。「自閉症スペクトラム症のある児の箸操作に関する研究」内に掲載されてある画像を下記に示します。

画像に示しているように、段階1から段階4に至るまでにいくつかの工程を踏む必要があります。もし、お子さんにお箸の使い方を教える際には、現在の握り方や持ち方がどの段階にいて、どんな特徴があるのかを知ってからお伝えしてみることを心掛けてください。

なぜ、自閉症の子どもがお箸の持ち方で困りやすいか

 自閉症の子どものお箸動作には、ある一定程度の特徴がみられるということが分かってきています。
①お箸を開く時の一定しない母指の動き、
②母指側と小指側への手首のスナップが未熟
③動きが一定しない不安定な指の動き

この3点がお箸の使い方で共通で難しいと言われている部分です。もちろん、3つが上手くいかなくても食事が食べれているので良いと感じること大事です。発達の過程で手の器用さが習得されていくうちに、自然と獲得されることもありますので、どのように指導してあげるかはよく観察してから行うようにしてください。

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