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注意、衝動、多動がある子どもとリハビリ的な視点での関わり。

 日頃から「注意、衝動、多動」のある子どもとリハビリで関わっている中での気づきやエッセンスをお伝えできればと思います。

注意、衝動、多動のある子どもの特性

 最初に少し特性について解説を入れてみます。
注意の転換性
注意の持続の困難・順序立てた思考の困難・日常の生括習慣の習得と実行の困難・精神的努力の持続の困難

多動性
落ち着きがない・まるでエンジンで動かされるような行動をする・じっとしていない・多弁

衝動性
考える前に行動する・全体的な状況を判断せずに部分的な情報に対して即座に行動する

この3つを基本的な特性として持っている障がい名が、注意欠陥多動症(ADHD)というものです。
 学校での体験は、将来に重大な影響を及ぼすこともあります。差別的な扱いをしないこと、特別な支援を必要としているが特別な存在であるかのような印象を与えないことも、重要な教育的配慮の一つだと言われています。つまり、本人自身が理解され、受容されていることを実感しながら指導を受けられる、環境作りが最も重要と言われています。

コミュニケーションの問題と衝動性と感情コントロールの問題に対してどのように関わるか

 では、どのように関われば改善したり、良くなるでしょうか。私が日頃から関わっていることをご紹介していきます。

■コミュニケーションの問題への関り
① 言葉の遅れや言語理解の悪さ、単語の想起の問題がある場合は、言語面の指導が必要。
→具体的には、その子どもが話す言葉の表現、使い方を観察して指導していきます。
② 自分の気持ちをうまく表現できずにイライラすることが多い場合は、適切な表現方法を指導する。
→言葉だけにこだわらず、表現の多様性(例えば、手紙で伝える、絵やカードで伝えるなど)を心掛けて伝わりやすい方法から取り入れています。
③ 人の気持ちを素直に受け取らない、人の気を引こうとして人を怒らせてしまう、わざと反対のことを言う場合は、愛情表現であることが多いので、言葉尻をつかまえて怒らないようにする。本人の 「甘えたい」気持ちに、応えるようにする。

■衝動性と感情コントロールの問題への関り
① 衝動的な行動が見られた場合は、本人に自覚がないこともあるが、多くは、意図に反する結果が起きたことに自責の念を持っています。行為そのものに対する謝罪を免除してはならないが、本人自身が困惑していることに理解を示してあげる。
② 気持ちの切り替えができないでいる時は、まずその気持を十分に受け止めた上で、切り替えを促すようにする方が良い。
→同情する言葉ばかりかけ続けると、かえってこじれることがあります。
③ タイムアウトによって気持を落ち着かせるなどの措置を取り、次第に自分で感情をコントロールできるように指導していく。
④ 与えられた課題などに不満があって衝動的な行動を起こしている場合には、譲歩できる範囲内で本人に許容可能な代替案を提示して、話し合いをする。
→全くやらなくていいようには、しない方が良いと思われます。

普段から私が心掛けているものですので、参考になるものだけ取り入れてみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございます。では、もう少し具体的に育児や療育ついて教えてほしいと思われたら、こちらのサービスで横山が伴走致しますので、良かったら覗いてみてください。

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