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「気になる子」を育てる母親のメンタルヘルス

 幼稚園や保育所といった集団で生活する中で、小学校入学前後の時期は、「気になる子」 の成長を気にしながら、もしかしたら何かあるのではないかと保護者の心配が増大する時期でもあります。
 中には、医療受診をして診断を受けようか迷っていたり、実際に診断を受けたりする場合もあります。心配や戸惑いなど保護者自身が不安定な心境になり、その保護者はとりわけ母親の精神的ストレスの様相や増減が家庭での子どもの養育への影響を及ぼすと考えられています。
引用:「気になる子」を養育している母親のメンタルヘルス

「気になる子」を養育してい る母親のメンタルヘルス

 心理的ストレス反応尺度SRS-18において、スト レス反応合計得点結果は高い(33点以上) 得点が17.4%、やや高い(22~32点) が8.7%だった。
 このストレス反応の中で、「怒りっぽくなる」という項目が特に得点が高く、母親自身が「何だかいらいら」しており、「怒りっぽくなっている」ことがわかりました。その怒りは、「何となく心配」を感じていることに生じているようであることも結果から導かれています。
 その心配の先には「気になる子」がおり、わが子の行動や対応のわからなさ、わからないながらも対応をしてみるもののうまく解決せず、これでよいのだという確かさを得られていない。不確かさを連続して体験し続けることにより、「何かに集中できなく」 なり、そして「いろいろなことに自信がなく なる」。それらの事実から逃げたい、忘れたいといった気持ちが働き、「ひとりでいたい気分」になっているようであることが解釈されています。

「何とかなるという気持ち」を保護者が主体的に感じられるか

 保護者、とりわけ母親のメンタルヘルスに対してかかわっていく上で、リラクセーションにしろ、育児支援にしろ、「何とかなる」という気持ちを保護者自身が主体的に感じられるかが大切と言われています。
 母親に見られるストレス反応の内、特に重要である怒りの気持ちへのアプローチとして、「ゆっくり」、「感じる」、「待つ」ということを意識しながら,、主体的にからだを動かしていく動作療法が、 母親の怒りなどへのストレス反応に有効な支援方法の一つであることが示されています。
 就学前後の最も気持ちが揺れる時期に、母親が自分自身の気持ちに主体的に気づいていくこと、 それらの気持ちを調整すること、自らの力でストレスを一時的に軽減させることができることなどに効果があり、家庭での子どもの養育行動に変化が及ぶことが期待できるといわれています。


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