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障がい児を育児する母親の働くを考える。「資源」があっても働きにくいという現状を見つめる。

資源①:放課後、長期休暇支援

 放課後や長期休暇の支援でよく利用する資源は、「学童クラブ」、学齢期の障害児支援である「放課後等デイサ ービス」、地域生活支援事業の「日中一時支援」です。
 小学生の保護者が学童クラブによって就労が保障されている一方、 障害児本人が学童クラブに不適応となった場合や中学生以降には就労保障がない点が指摘されています。放デイは施設が少なく、学童クラブに比べて時間保障が短いとの指摘があります。
 学童クラブにおける合理的配慮、支援の専門性向上が重要であるが、適応困難な児童への対応策も必要と議論されています。

 放デイは保護者の就労支援を目的としないが、送迎もしくは移動支援が保障された場合、 朝の登校から帰宅までの継続した時間が確保され、就労の可能性を生む。送迎がなく、移動支援が利用できない場合は親が送迎することとなり、継続した就労時間の確保が困難となりやすい。
 また、特に長期休暇の時間保障が学童クラブよりも短いことによって、フルタイム就労は障害児に留守番スキルがあるか祖父母等、インフォーマルな支援者がいない限り困難とみられている。

資源②:通学支援

 通学支援では、「特別支援学級」などの送迎が例になります。ひとりで登校できないときには親が付き添います。また、スクールバスを利用できていても、バス停への送迎も同様となります。登下校での付き添いが要請されると、親の就労に制約・困難が生じてきます。

 東京都世田谷区では通学・通所の移動支援に、介護者の就労、病気等の条件を設けています。これは移動支援が保障されなければ時間の都合で就労で きない場合に、再就職のハードルとなり得ます。通学・通所のための移動支援は本来、 全ての障害児に保障されるべきで、就労支援の観点からは、求職中の申請を可能にする等、利用条件の緩和が必要と議論されています。

最後まで読んで頂きありがとうございます。では、もう少し具体的にメンタルヘルスのサポートや育児と仕事の両立について教えてほしい、サポートしてほしいと思われたら、こちらのサービスで横山が伴走致しますので、良かったら覗いてみてください。

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