恐怖と誘導

相手のいい所ばかり見る子供と悪い所ばかりを見る子供がいるとします。

人のいい所ばかり見る子は、いつも相手に感心したり、褒めたりするでしょう。
一方、人の悪いところばかり見る子は、いつも相手をののしったり悪口ばかり言うはずです。

それを毎日続けていれば、その子たちはどんな大人になるでしょうか。

そして、そんな大人達が主役の国は、それぞれどんな国になるでしょう。

どちらがいいのか、誰にだってわかるはずです。

そして、これはメディアにも言えます。

世の中のいいところばかり取り上げるメディアと悪いところばかり取り上げるメディアがあれば、あなたはどちらを見るでしょうか。


人の本能は自己防衛のために恐怖に引きつけられますから、普通の人なら悪いところばかり取り上げるメディアを見るはずです。

だからテレビは恐怖をあおるニュースを作り続けるのです。

多くの人が見てくれるのだから、仕方がありません。

テレビ局だって、お金を稼がなければならないのです。

多くの人が見るのであれば、CMを流したい会社が現われてお金を払ってくれるので、仕方ないのです。

もちろんお金をくれるなら、そういった団体の思いどおりのニュース番組も作ります。

だから、作り手の意図に反する情報や出演者がカットされてしまっているのです。

そうやって世論は、お金をくれる団体の思いどおりに誘導されていきます。

人の心がお金をくれる団体に誘導されるなんて悲しいですよね。


しかし、もし皆が心理学などを学び、自分という人間を客観視できれば、少しは恐怖に流されなくなるはずです。

「あっ、今自分は(恐怖)を感じている」
とか
「この感情は(怒り)だな」
と自分を外から分析できるようになるからです。

そうなると、恐怖でいっぱいにされていた頭に考えるための余裕ができます。

すると、自分から多くのデータに触れるようになるので、今までの情報が誰かに意図的に見せられていたことに気付くはずなのです。

そこで初めて、誘導された普通の考えではなく、自分独自の考えを持つことができます。


考えは、周りから入ってくる情報によって作られます。

触れている情報は「無意識」にずっと入り続けているため、いくら「意識」で抵抗しようとしても、「無意識」のプログラムは止まらずに書き換え続けられていきます。

抵抗なんてできないので、一旦その場から離れるしかありません。

例えば、山に登ったり、一人旅をしたり、自然の中に入って、見せられている情報から離れると、新しい考えが出てきますよね。

それが誘導されていない本当の自分の考えというものです。


そういえば若い頃、同じ職場にテレビを見ない人がいました。

当時は異質な感じでしたが、今考えると、確かにその人は自分の考えを持っていました。

今になってやっとわかります。

私の方が操り人形だった。



ぜひ一緒に、このnoteで様々な人の考えに触れ、様々な視点から世の中を見ていきましょう。


それでは、

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