見出し画像

わたしの境目 塩田千春展[短歌連作]

わたしの境目
  塩田千春展:魂がふるえる 森美術館 2019.7.5

舟にうまれ舟を産みをりからつぽのからだ繋げて安心に堕す

どこまでがわたしでしょうかあなたから受けた傷なら幾らかあなた

拭っても拭っても泥 歯の裏のざらつくままに明日も生きると

焦げ臭いピアノに集う 楽器とは死してなお人に寄り添ういのち

捨てられぬ我を詰めては天翔ける鳥に預けて忘れはじめる

魂はなに?と問われた子の放つことのはに木洩れ日の清しさ


短歌連作サークル「あみもの」第十九号に投稿した作品です。
東京六本木の森美術館で開催中の『塩田千春展:魂がふるえる』は2019/10/27まで。会期内無休です。

久しぶりに店の焼鳥が食べたいです!!サポートしてください!