アルビレックス新潟のキープレイ (2020 J2 第2節 VS ヴァンフォーレ甲府)
コロナ中断から再開幕したJリーグの初戦第2節、ヴァンフォーレ甲府戦からアルビレックス新潟のキープレイをピックアップ。
4バック×3バック×5バックの可変フォーメーション
この試合の新潟は攻撃時と守備時、前半と後半でいくつかのフォーメーションを組み合わせて試合を作っていました。オシャレ!
基本のフォーメーションは4-4-2となっているのだが、攻撃時にはボランチのゴンサロを最終ラインに落として新井と堀米の両サイドバックを上げるという、いわゆる「サリーダ・ラボルピアーナ(通称サリーダ)」を使って3バック(3-1-4-2)の形に変化するみたいなトランスフォーム。
サリーダにもいくつか形がある訳だけど、新潟のサリーダは2枚のボランチのうち1枚を落として両サイドバック上げる攻撃的な形。
この方法を使うには前のめりになったところをカウンターでやられてしまわないように守備能力高いボランチが必須となるところ、今シーズン獲得したゴンサロは最適な選手だったという結果。
ゴンサロは試合を通してフィジカルで負けることは無かったし、守備範囲も非常に広くJ2ではチート扱いになる予感。新潟は本当に外国人の目利きが抜群。
一方、守備時はゴンサロのポジションそのままに両サイドバックを下げて5-3-2ブロックを敷く。ゴンサロという屈強な男が最終ラインど真ん中にいるので放り込みに強いし5バックなのでスルーパスににも強いよな!という戦術だったと思うのだが、あっさりクロスやら守備のミスからポコポコ失点したりして非常に辛い。
後半からはゴンサロをボランチのポジションに戻して秋山の守備負担を軽減させつつ攻撃的な選手交代で総攻撃仕掛けて最後まで走りきるぜ!スタイルに。
もうね、秋山のピルロ感ハンパないしピルロ秋山のベストパートナーとしてのゴンサロ・ガットゥーゾがとにかく頼もしい。
さらに、後半72分以降の「秩序あるフリーダムな攻撃」は興奮せずにいられなかった。新太スルー→至恩ルーレット→シルビーニョゲットゴールは感情が爆発した人も多いはず。俺は鼻血出た。
ということで、アルベルトアルビは意図が明確で解り易くモダンなサッカーという印象ですね。是永社長の言う「ワクワクするサッカー」を体現できていると思うのです。
GK藤田のファストフィード
この試合、個人的に面白いと感じたのがプロ初出場のキーパー藤田。彼の特徴はボールをキャッチしたあとのファスト(素早い)フィード。
この素早いフォードと相性抜群なのがフォワードのファビオのスピードになる。タラレバになるけれどレオナルドがいても相性抜群だったはず。
相手の攻撃で押し込まれた状況でボールをキャッチしたら素早くペナルティーエリア手前までダッシュして相手ディフェンスが戻る前に最前線に張っているファビオ目掛けて低くて速い弾道のボールをパントキック(手でボールを持った状態からのキック)で蹴り込む形。
高くて対空時間の長いボールを蹴ると相手に時間を与えてしまうので、そうならないようにしつつファビオのスピードを最大限に活用する方法なので、藤田×ファビオの組み合わせの時には注目してみましょう。
「これでわかった!サッカーのしくみ」をコンセプトにアルビレックス新潟の試合雑感を中心に書いています。