4C読書「論語物語」を読んで、
おはようございます。
今日は「論語物語」下村湖人著をご紹介します。
この本は、戦前の昭和13年(1938年)に書かれた本です。今から83年前の本です。 いま、私が手にしている この本は半年前に河出文庫から文庫本として出版されたものです。
なぜ「論語」ですか?
今年のNHK大河ドラマの「渋沢栄一」先生の影響もありますが ...
私は、10代の頃から「どうしたら、人生は上手く行くのか? それも、自動的に上手く行くなら、とても良いのに … 」 と考えて来ました。
人間関係・友達、運動、勉強、趣味、恋愛・恋人、家族、健康、仕事、掃除や片付けや環境、コミュニケーションや、もろもろの全てが、上手く行くためには? どうしたら良いの?
然うはいっても、全てを学ぶことなんて出来ないし、そもそも全てを学びたくない。 然うじゃなくて、世の中には上手くいっている人がいるのだから、何か原理・原則があるはずだ。
だって、物理には法則があって、全ての運動は運動法則に従うと言ってるから ...
「発明王になること」が夢で、エンジニアを目指していた私の考えそうなことです。
然うして、私は長い間「どうしたら、人生は上手く行くのか?」について原理・原則を探しました。
ジャパン・アズ・No1
1970年代から1980年代のことです。当時は80年代後半のバブル絶頂期に向けて、日本はどんどん駆け上がっている時代。「ジャパン・アズ・No1」と言われつつも「成功哲学はアメリカに学べ!」
私に届いた、ほとんど全ての「成功についての考え方、教え」はアメリカからのものでした。
1986年当時、私は自己啓発セミナーの筆頭「ライフダイナミックス・セミナー」をやりました。 のめりこんで学びました。それに続けてSMIも学びました。(当時は ポール・J・マイヤー・Japan)と言っていました。そのほかにも、いろいろ学びました。
それらの考えをベースにした人生をやってきて、2021年に60歳の還暦です。 おかげさまで、幾つかの 夢を叶えることが出来たと思います。
でも、2019年11月に「努力論」幸田露伴著 と出会い、私は衝撃のような、感動を得ました。
日本人は成功哲学をアメリカに学ぶのではなく、日本人に学ぶべきだ! 日本には、日本人が日本語で書いた日本人のための成功哲学書がある。
と、気づかされました。
これまで、お金と時間を使って アメリカから学んできた、成功に関する学びの、ほとんど全てが元々日本にある!
アメリカの成功哲学よりも、日本の成功哲学の方が歴史も伝統もある。
優れていると私は感じました。
そして、幸田露伴は さらに先生から学んでいますので、それを紐解くと「論語」につながるのです。
自らを限るもの
冉求(ぜんきゅう)はこのごろどうしたのじゃ。さっぱり元気がないようじゃが。
冉求(ぜんきゅう)が孔子の門に入ったのは、内心では、いい士官の口を得たいためだった。でも、しばらく教えをうけているうちに、疑問にぶつかった。先生は、いつも理論より実行を尊ばれる。しかしその実行というのが、非常に世間放れしたもので、忠実にそれを守っていたら、実生活の敗北者になりそうなことばかり ...
そのような思いから、先生を不満に思ったり、仲間の門人たちを比較したり、自分と比べたりする思いが出てきていました。そうして、自分を比較すればするほどに、自己否定(限定)する心になってしまうため、元気がなくなっています。
先生の「苦しいかね?」 のことばに、
「ええ、苦しいんです。 なぜ私は素直な心になり得ないのでしょう。いつまでもこんな風では、先生のお教えをうけても、結局駄目ではないかと存じます。」
「苦しむのは、苦しまないのよりは却っていい事なのじゃ。お前は自分で苦しむようになったことを一つの進歩だと思って、感謝していい、何も絶望することではない。」
さらに、冉求(ぜんきゅう)は孔子の前で、自分を「けなす」のですが、
「お前は、自分にその力がないと弁解がましく言っているが、力があるか無いかは努力して見た上でなければわかるものではない。.... 斃れもしないうちから、自分の力の足りないことを予定するのは、 .... 自分の力を否定するほどの悪はない。それは生命そのものの否定を意味するからじゃ。 しかし....」
孔子は、冉求(ぜんきゅう)を救う言葉を語ります。 その言葉は、そのまま 私に与えられているように聞こえます。
今だから、論語物語
「論語物語」に書かれている言葉は、本のどこからでも、ビシビシとジンジンと私の胸に響きます。
聴くところによれば、「西の聖書、東の論語」という位置づけになっているようです。 「論語」をそのままに読むことは、忍耐の読書ですが、下村湖人先生は、「論語」をその背景から物語として読みやすく書いてくださいました。
下村湖人著「論語物語」の読書をお勧めします。
感謝します
今日も 本から大切なことを教えてもらいました。ありがとうございます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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