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ろく俳句帖 16

土鳩らの脚の朱さや冬に入る

冬薔薇「妬む」も「嫉む」も女偏

柚子ひとつ掌に陽の宿る如

カシュカシュと近づいてくる落ち葉道

つま先で猫の背なぞる掘り炬燵

殿ヶ谷戸庭園にて
鈍色の空に溶け込む寒鴉

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