佐々木ひとみ

児童文学作家・コピーライター。「ぼくとあいつのラストラン」「七夕の月」「兄ちゃんは戦国…

佐々木ひとみ

児童文学作家・コピーライター。「ぼくとあいつのラストラン」「七夕の月」「兄ちゃんは戦国武将!」「ストーリーで楽しむ伝記 伊達政宗」「ぼくんちの震災日記」「マチモリ」「みちのく妖怪ツアー」シリーズ。http://www.za.em-net.ne.jp/~pon/kogen/

最近の記事

ろく俳句帖 21

昨晩開かれた「かわせみ句会」への投稿句を 悼む日を過ぎて春色あふれけり 菜畑に小さく歌う母の声 花吹雪「よし!」と言われているような 「悼む日」と「花吹雪」の句で、師匠より特選をいただきました。 「菜畑に」の句は、ノスタルジーが過ぎるということで却下でした(笑) 車椅子の母が歌える早春譜 車椅子をゆっくりと押す菜花道 ……とかかなぁ。 即吟は「自転車」のお題で詠みました。 立ち漕ぎの子等の背を押す青嵐

    • 柳町かるた

      町割りの歴史を伝える大日如来 柳町に御銅師・タゼンあり この道は江戸へと続く奥州街道 申と未は大日如来の人気もの まちなみは歴史の宝庫・柳町 子どもらの笑顔弾ける「やなぎまち夏まつり」 雨降りのジンクス伝わる「やなぎまち夏まつり」 元旦の大日如来は大にぎわい

      • 今、願うこと

        石井ゆかりさんの週間占いに、「普段、あまり自分の要望を口にできずにいる人も、この時期は自信と勇気を持って、勇気を出して「求める」ことをしてみるべきだと思います」とありました。 ってことで、世界の片隅で願いごとを叫んでみることにしました。 「兄ちゃんは戦国武将!」(浮雲宇一画/くもん出版)の在庫が少なくなっている状況を改善したいです。このまま手をこまねいていたら、在庫0のまま眠ってしまう可能性もあるようです。私にとって思い入れのある作品であることはもちろんですが、最近、地元

        • にゃんこ俳句帖 8

          竜天に爺ちゃんは写真になりました 爺ちゃんの席だけ空いてる春炬燵 春炬燵埋まることなき縁(へり)ひとつ

        ろく俳句帖 21

          にゃんこ俳句帖 7

          春日和しっぽゆうらりゆうらりと 春の陽を味わうように毛づくろい 春色の空を仰ぎて大あくび

          にゃんこ俳句帖 7

          にゃんこ俳句帖 6

          しゅわしゅわと土に沁みゆく名残り雪 陽だまりで伸びて縮んで春を待つ 爪とぎの音軽やかに春日向

          にゃんこ俳句帖 6

          にゃんこ俳句帖 5

          集会もさんぽもおあずけ春の雪 音もなく枝を離るるしずり雪 しずり雪木ごとに時機のあるらしく

          にゃんこ俳句帖 5

          にゃんこ俳句帖 4

          しっとりと毛並みを濡らす春の雨 春一番吹きそな土手に立ちてみる 春の野辺尾を立て髭張り歩みけり

          にゃんこ俳句帖 4

          にゃんこ俳句帖 3

          道ゆけばぺたりぺたりと春の泥 肉球に天人唐草やわらかく 梅ひとひら鼻先に乗せ友来たる

          にゃんこ俳句帖 3

          にゃんこ俳句帖 3

          春の雨ひねもすのたり「寝子」になろ おひさまの夢をみている花曇 ぐっと握りぱーっと伸びたり春の午後

          にゃんこ俳句帖 3

          にゃんこ俳句帖 2

          陽だまりに等間隔で二、三匹 てちてちと水飲む音や寒の朝 風花が鰹節だったらいいのにな

          にゃんこ俳句帖 2

          にゃんこ俳句帖 1

          猫柳だんごしっぽの点々と ひげ先に光宿りて春うらら しっぽ立て菜の花畑を凱旋す 春うらら箱座りの背ぽかぽかと 縁側の一部となりて日向ぼこ

          にゃんこ俳句帖 1

          ろく俳句帖20

          昨晩開かれた「かわせみ句会」への投稿句を 若水を汲むポリタンク泰然と 寒昴もう友達とは思はない めでたさは父母ありてこそ初御空 ※句会で師匠にアドバイスいただいた修正句↓ 若水を汲みに山道泰然と 寒昴もう友達と思わない ※句会のあとに行われた即吟 春立ちて手帖の文字の丸さかな 立春や薄手の茶碗求めては

          重めの告白をしたあと「ちなみに」と返される

          重めの告白をしたあと「ちなみに」と返される

          「赤いおばちゃん」と呼んだ男の顔を目に焼きつける祭りの夜 ふり返り「なんだおじちゃんか」とマスクの中で吐き捨ててみる クレープ屋が串焼き屋にバナナをそっと差し入れる夜店の賑わい

          「赤いおばちゃん」と呼んだ男の顔を目に焼きつける祭りの夜 ふり返り「なんだおじちゃんか」とマスクの中で吐き捨ててみる クレープ屋が串焼き屋にバナナをそっと差し入れる夜店の賑わい

          熱心にネットワークビジネスを我に説く君は友だちの皮をかぶった何か それはつまり「わたしを踏み台にして収入を得たい」ってことだよね 君が言う〝夢の仕組み〟は〝人間関係をお金に変える仕組み〟ってことでOK? ひさびさのランチが〝友だち〟でいた最後の時間になろうとは

          熱心にネットワークビジネスを我に説く君は友だちの皮をかぶった何か それはつまり「わたしを踏み台にして収入を得たい」ってことだよね 君が言う〝夢の仕組み〟は〝人間関係をお金に変える仕組み〟ってことでOK? ひさびさのランチが〝友だち〟でいた最後の時間になろうとは