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あけましておめでとうございます/2021年買って良かったもの

あけましておめでとうございます。
2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年の年末は、30日にピアノの試弾の付き添いでファツィオリに行ったのが最後で(ピアノを購入する際の試弾や選定もピアニストのお仕事としてあります)、31日は料理と掃除をして、夜はずっとNetflixで「コブラ会」を視聴。見ていたら年を越しました。

1日は昼まで寝て、お節とお雑煮を食べて、コブラ会に戻りました。
コブラ会シーズン4、最高でした。
シーズン4は、息子娘世代の役者たちがとても良い。特にロビーとホーク、若いのに凄まじいなあと思いました。


子供の頃から例年、元旦は練習をしないことにしています。
普段から始終ピアノの練習音をまき散らしているので、元旦ぐらい静かにしないと周りに申し訳ない。
音は光より防ぎにくく、逃げ場がないので、基本的に〈音楽は、興味がない人にとっては騒音〉と思っておかないと、誰かに迷惑をかけてしまいますね。完璧な防音室があれば、もしかしてお正月から弾いているかもしれません。

さて、今日は時間もあるので、つらつらと書きます。
先月のまとめ記事に「今年買って良かったもの」を書きかけて、話が長くなるなと思ってやめたんですが、それを。


「2021年、買って良かったもの」

1. ワイヤレスイヤホン

私は10年以上BOSEのイヤホンを使っており、3,4回は買い換えて使っていました。必ず線が剥げてダメになるので、最後の2回は刺繍糸で補強をして、うまくワークしていました。テーブルの上などに置いていると必ず「それは何ですか?」と聞かれていましたが。

こういう状態。

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これにしてから、絡まって線が弱くなることがなくて良かったのですが、4月ぐらいにジャックを何かに挟んでしまって、線ではなくジャック自体が曲がってしまいました、買い替えようと思ったら、もうBOSEは安めの有線イヤホンを作っていないとのこと。

そもそも、なぜ癖の強いBOSEを使っていたかというと、昔はiPodの音が非常に悪くて耳に痛かったので、〈BOSEフィルター〉がかかって聴こえるぐらいでちょうど良かった。音質の悪い音源が、マスキングされる感じだったんです。最初に買った時は、1万2千円ぐらいだったような記憶ですが、その後買い換えた時に大幅に音が変わった時があったのですが、それでもBOSEフィルターは有効で、疲れなかった。

長年使ってきたけれど、ついに今年、決別することとなりました。
「音が良い」という価値観は、ご存知の通り全ての人にとって一定ではなく、私はとにかくこの場合は「疲れない」を優先したい。いわゆる音が良い=解像度が高い=シビアに聴こえるものは、モニターとしては良いけれど、移動中などに使う時は、音楽に追い立てられているようで疲れてしまう。
BOSE卒業を決めて有線イヤホンを探そうとしたら、私がBOSEに拘っている間にいつの間にか世の中はワイヤレスが主流になっていたことに気づきました。

ワイヤレスイヤホンには、半信半疑でした。
あ、違います。
私はよく物を無くすので、きっと片方だけ無くしたりするんじゃないかと、ワイヤレスイヤホンではなく自分の方が信用ならなかっただけです。

そんなわけで、あまり気乗りはしないけれど、もはやワイヤレスイヤホンの方が選択肢が多い状況に打ち勝てず、ヤマダ電機で店員のお兄さんに質問しながら試聴をして、とりあえず買ったのが、JVCのワイヤレスイヤホン。

なぜこれを選んだかというと、試着した時に一番耳から落ちにくかったからです。やはり〈落とすかもしれない自分への信頼度の低さ〉の方が勝ってしまい、結果的に音質が二の次になって、満足いかないものに。中域ばかりでペラいし、ジャズもメタルもあまりよろしく聞こえなかった。疲れはしないけれど、頭にも入ってこない音質。

音が満足いかないと家で愚痴っていたら、夫が試しにこれ聴いてみと貸してくれたのがこちら。

これがですね、意外と良かったんです。
良かったっていうのは、この値段でこの品質なら超満足できるな、という意味で。
いつも音質チェックではビル・エヴァンスのMy Foolish Heartを聴くのですが、ドラムが繊細で音色のヴァリエーションが明確に聴き分けられるのと、楽器の位置関係がわりと分離していること、ピアノの音色も単音から密集音まで色々比較できるということで、毎回これを聴いてるんですけども(まあ、自分が隅々覚えている音源っていうこともあります)、思った以上に良くて、これで13,000円なら安いと思いました。
って、関西人みたいなことを言いますが、本当にそう思ったので、夫と色違いで買いました。

買ってみて、意外とノイキャンの性能が良いのにもびっくりしました。
よく乗る大江戸線は、異常なほど走行音がやかましく、今はコロナで窓も開けているから本当に信じられないほど煩い。あれで精神的にやられる人もいるんじゃないかなと思うレベルですが、ノイキャンが仕事してくれるので、少し快適に過ごせるようになりました。
難を言うなら、もうちょっと充電が保てばいいかな。

しかしワイヤレスイヤホンを買ってから革命的に変わったことがあって、それは、料理が楽しくなったことです。
料理の間、線を気にせず音楽なりラジオなり聴いておける。端末は少し離れたところに置いておけばいいし、手は自由に動かせる。これは非常に優れたものだと、なぜ今まで買わなかったのだと強く思いました。

私は、料理や掃除中にAC/DCをかけるのが好きで、つまらない作業であっても、いつでも出撃準備気分になれるんですよ。

今では、AC/DCを聴きながらパンを捏ねることもできるし、洗濯だって干せる。ワイヤレスイヤホンは、外で使うよりも、家で使う方が有効であると知り、非常に満足しています。
ちなみに、このAnker Liberty Air 2 Proは、私の比較ですがジャズもメタルも合格点でした。
私の生活では、ジャズとメタルとTBSラジオの3つを聴くのが99%なので、どれも及第点というのが意外と難しい。まあ、ジャズとメタルですね。全然違うから。

ちなみに、モニターヘッドフォンも買おうかと思っていて散々試聴したのですが、今これを狙っています。


2. 調理用トングとヘラ

突然ジャンルが明後日の方向になりますが、炒める時に使うトングとシリコンのヘラです。

何かの記事で〈トングを買ったら人生が変わる〉と見たのですが、「そんなことあるかい(笑)」と思って見てたんですけど、私は調理用のトングを持っていなかった。パスタも焼きそばも、全て菜箸でやっていた。
読んでからしばらく忘れていたのですが、何かの拍子に思い出して騙されたと思って買ってみたら、フライパンで混ぜるのもお皿に盛り付けるのも、異様なほど楽になりました。人生、確かに少し変わったかもしれない。

そして、耐熱のシリコンのヘラ。

ずっと木製のヘラで炒め物、ゴムベラでパンやお菓子などをしていたのですが、コロナ禍で見始めた中国料理協会のYouTubeで、ゴムベラのようなものでフライパン調理している時があって、耐熱のゴムベラがあるって知らなかったんですよ。

これ、使ってみたら恐ろしく便利で、木ベラより少し弾力があって使いやすいし、一滴も残さずソースを無駄にしない。少し細いものだと、瓶に入るし、甜麺醤も最後まですくいとれる。耐熱のシリコンのヘラを買うことで、QOLは確実に上がりました。良い。

ちなみに、この公益社団法人日本中国料理協会のYouTubeは、神です。

陳建一の自宅で作る麻婆豆腐は、神中の神でした。



3.Anker Nano ll 45W

たまたま広告に出てきた「充電器は、これ1つ」に惹かれてしまいました。


移動が多いのですが、Android充電器、iPod touch充電器、Mac Bookの充電器、Kindle、ワイヤレスイヤホン、レッスン用のBluetoothスピーカーなど、充電しないといけないものが多すぎる。特にMac Bookの充電器は大きくて重いので、これを買って非常に楽になりました。上記Ankerオフィシャルサイトの2枚目の写真は、嘘じゃないです。
65Wを買うか迷いましたけど、充電中熱くなるとのレビューでやめました。45Wで充分です。


しかし、ワイヤレスイヤホン、Kindle、音楽系サブスク、映像系サブスク、技術の発展は、技術や知識を外部化することなのだなと、つくづく思います。
自分自身が音楽を仕事にしており、子供の頃からひたすら内部に溜め込む修練をしてきて、いまだに誰かのトランスクライブをして内部化することに時間を費やしているので、外部化、アウトソーシングには気をつけていたい。
しかし、一度便利な物を手に入れると抗えない。
だから、外部化と内部化について常に忘れないようにしておきたいと思っており、いつも便利なガジェットを手に入れると、〈電気があれば何でもできる!〉と、あの口調で自嘲的に脳内で突っ込んでいます。

あ、でも、正月のお節作りとかは、ある程度アウトソーシングした方がいいと思いました。家で作ると手間ばっかりかかるし、二人暮らしには高くつくし、味だって飽きるから。




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