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「助けなあかん」が追加された

昨日、仕事の帰りの電車で、露出系痴漢に遭遇しました。

ある線の急行に乗って、そんなに混んでいなかったのですが、車両端の3人がけ席の真ん中に男性が一人座っており、両端は空いていたのでその片方に座りました。

そうすると、端は空いているのに、真ん中の男性が不自然にめっちゃ密着してくるので、次の停車駅になったら、車両を変えようと思ってたんです。

「次は○○○○~」と到着前のアナウンスがあったところで、その男性はおもむろに立って、降りるんだろうなとホッとしたのですが、私の方にお尻を向けて、私の顔に近づけた状態で立って、ジャケットを羽織ろうとしたと思ったら、静止。
なんだよと思って見たら、ズボンがずれてケツが出ている。
出ているレベルではなく、割れ目のわりと下の方まで見えている。
事故的に脱げたのかなと思ったのですが、脱げた状態で静止しており、明らかにケツを私に向けておる。
42年生きてきて、この10年ほど痴漢被害などは遭ったことがなかったので、「これは痴漢なのだろうか?事故なのだろうか?」とフリーズして対応ができなかったところ、駅に到着し、さっとズボンをあげて、降りて行きました。この動作で、「あ、故意だな」と思いました。

その後、しばらく考えていたのですが、やはりどう考えても故意である。
どう考えても故意だと理解したところで、異様に腹が立ってきた。
キモいケツ見せんなよ!

そして、痴漢は何度も遭っていますが、いまだに即座に対応できない自分に腹が立ちました。
「露出系の痴漢は、びっくりさせて、さっといなくなるところまで計画的というか、行動が早かったよな」などと、過去の露出系痴漢の遭遇経験を思い起こしてみたのですが、いやいや、どんな修羅の国に住んでるんだよと思いましたね。

高校の時に本当にいやだったのが、自転車で下校する横をバイクで並走して胸を触ってくる痴漢です。それで一度転倒して怪我したことがありました。
今も実家に帰った時に、その道を通るたびに、そのことを思い出しています。もう30年近く経っているのに、まだそんなこと思い出すんですよ。

痴漢は、その日一日を台無しにするだけではなく、自分の人生を汚された気分がずっと残る感じ、こういう本当に嫌なものだったなと、今日まざまざと思い出しました。

気分が悪くなったのを上書きすべく、途中下車して、知り合いのお店でワインを飲んで、アルコール消毒して帰ってきました。


先日、仕事で大阪に行った時に、駅で「痴漢 あかん 助けなあかん」というポスターを見かけたんですよ。

これ、時代が進んだなあとしみじみ思ったんですね。
みんなも、私も、痴漢されたら「そんな格好している君が悪い」、「そんな時間に出歩いてるから」って言われ続けてきたんですよ。
加害されたのに「君が悪い」。
ファックですよ。悪いのは加害者に決まっている。
そんなこと言われたら、加害されたうえにまた気分が悪くなるなら、痴漢されたなんて声をあげられないですよ。そんな世界でいいはずがない。

最近まで、駅のポスターだって、本当に腹立たしいことに、女性が気を付けろってのばっかりだったでしょ。
「痴漢 あかん」は今までもあったけど、「助けなあかん」を入れるのが当たり前の社会になれたのなら、めっちゃ進歩したと思います。
あとは実行するだけだ。

昨日は、びっくりして声出せなかったけど、見かけたらすぐ動けるように心のウォーミングアップをしておきます。


ちなみに、何かアウトなことを言われた時、された時、セクハラ・性暴力への返答、切り返しさしすせそを、以前脳内で策定しましたので、シェアしておきます。ご利用下さい。(「し」は結構使ってます)

さ 「差別ですよ」
し 「失礼ですよ」
す 「好きな人にもできますか」
せ 「セクハラじゃなくて性暴力です」
そ 「        」 言葉が乱暴なので書きません、おほほほ。


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