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コラム by 西山瞳

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#コラム

ドキュメンタリー映画とアーティストのニュースレター

最近、素晴らしい内容のドキュメンタリー映画を続けて2本、Netflixで観ました。 『トランスジェンダーとハリウッド:過去、現在、そして』(原題 Disclosure) 『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』 前者は〈トランスジェンダーの役をシスジェンダーが演じること〉の問題を、日本アカデミー賞の関連ニュースを見ていて自分は全く無知だなと思って、評判の良かったこのドキュメンタリーを見たのですが、これは見る前と見た後で、映画を見る目が変わってしまう内容で

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マッチョ

2015年にNHORHMプロジェクトを始めてから、6年ほど経ちました。現在はコロナ禍でライブができないので、メタル方面では文筆活動ばかりですが、もうジャズ活動のサブ活動としてみたいな段階はとっくに終わって、当たり前のようにジャズとメタルとの生活になっています。 NHORHMの活動を通じて、メタル界、メタル・ミュージシャン、メタル・ファン、メタル媒体など、ジャズ活動だけでは絶対に接点を持たなかったであろう人たちと濃く関わることができていて、考え方や生き方、音楽の感じ方など、本当

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休憩に書き散らかしを

このnoteは、長い文章の置き場として使い始めました。 Facebookページには時々1000字ぐらいの文章をパッと書いて載せることがありましたが、SNSは時間が経ったら文章にアクセスし難くなるのと、Facebookに参加していない方の目に触れにくいということがありました。 Blogはずっと継続していますが、なんとなく長い文章の読みにくさを感じていました。 文章を書くことは子どもの頃からの癖です。日記はずっと付けていたし、紙の日記はやめても、タイピングの練習として文章作成ソ

成人の日

成人の日のこの広告を見て、思い出しました。 私の作曲の先生の言葉、 「人間は角が取れて丸くなるんやない、肉が付いて丸くなるんや」 誰だって若い時はバカですから、勉強して体験して肉をつけ、分厚い人間になって、でも中には少しだけバカも残っていて、でいいと思います。 新成人の皆様、おめでとうございます。 私の生徒に、今年音大1年生と、高校3年生で音大にすでに受かった生徒がいます。 音大1年生は、4月の入学時からしばらく学校の授業がありませんでした。 高校3年生は、受験は面接は

「Active-Bystander=行動する傍観者」動画

過去のブログ記事を編集してnoteに移行する作業をはじめて間もない時期に、cakesでの幡野広志氏のDV相談者への回答が話題になりました。どこからどう見ても最悪の二次加害だし、あれを見た方の中には「誰も救ってくれないのか」と絶望した方もいるだろうとリアルに想像できます。酷い内容だと思いました。(ご覧になりたい方は検索したら記事が出ますが、それによって傷つく方もいらっしゃると思いますのでご注意下さい。) そのような記事を広めた編集の責任は重く、cakes、noteの退会が加速し

立場によって見え方が違うこと

昨日10月20日、Twitterで話題になっていた「男性ばかりのバンドだったら集客が心配だと言われた」という、日本を代表する素晴らしい大先輩ドラマーのツイートを拝見して、こういうことをツイートしました。 この「男性ばかりのバンドだったら集客が心配」と発言したジャズクラブのオーナーが端的にダメなだけですが、(こんなことをこの日本のジャズシーンを作ってきた大先輩に言うなんて、貧すればなんとかだと思います)、今コロナ禍の中で集客は死活問題、必死なのも理解できます。しかし、元ツイー