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近況報告のような、本の話

 約1ヶ月ぶりの投稿。

 最近は、ほとんど絵を描かずに本ばかりを読んでいる。本を読むことを中心に生活していると言ってもいいが、それが結構充実している。本を読むために、朝、ベッドから体を起こし、本を読むための集中力と思考力を維持するために、体にいいと言われる食材を選んで購入してきて、調理してそれを食し、明日も本の続きが読めることを楽しみにして眠る、といった感じ。ポーランドでは日本の書籍は手に入らないので、amazonで購入してkindleを用いてPCとスマホで読む。このような文明の進化に深く感謝しているし、kindleの操作方法にも慣れてはきたが、幼少期から電磁波を発するものがそばにある状態がなんとなく苦手なのもあり、やはりコンセントがなくてもいつでもどこでも手軽に読める紙の本の方が好きだ。

 良い本を読み終えてしまうと、とても寂しい気持ちに襲われる。と同時に、その本と出会えたことに深い感動を覚える。私は大抵その後、その感動に浸りながら数時間をかけてその本を何度も読み返す。今まで出会えたそういう本は、ほんの数冊だけど、それらの本は時を経て読んでも深く感動できるし、成長して気持ちが変化した自分が読むことで新たな発見があったり、少し違った解釈ができたりすることもある。一冊の良い本は、自分の過去・現在・未来と、また次の世代の若者たちへと永遠に読み繋げることができるという事だ。

 今も昔も、本は山のようにあるけど、何世代にもわたって大事にされ、読み継がれるような本なんてそんなにないんだ。それが叶えられた本は、作家が強い使命感や切実さを持って書いたような、そこに作家が意図せずとも、作家本人の人間性が立ち現れてきてしまうような、そんな文章と内容の本であると思う。そういった本たちは、本の厚みやジャンルで括られない。今まで一度もそういう本に出会ったことのない人は、これから出会えるかもしれない。本を選ぶ時には、今だったらAmazonのレビューが意外と参考になると思う。レビューでもいいレビューと悪いレビューがあるから、「参考になった」の数が多いレビューを選んで読むようにすると、はずれることが少ない。

 読み方は千差万別で自分の読みたいように読めばいいと思う。私の場合はジャンルを問わずに数冊の本を同時進行で読む。そしてその時の気分やモチベーションで読み替える。本棚を見ればその人がわかるというけど、最近はユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」、上野千鶴子さんの「おんなの思想」からの石牟礼道子さんの「苦海浄土」、ヘルマン・ヘッセの「ガラス玉演戯」にはまっている 。どれもとても読みがいのある本で、そのうちここのnoteでもなんらかの形で発現してくるだろう。


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