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世界選手権4日目の、本当に個人的な日記
世界選手権から、もう2週間ほどが経とうとしています。
それなのに、世界選手権4日目の日記更新がずいぶんと滞っていました。
いまさらですが、自分の備忘録なので、書いておきます。
世界選手権4日目、日本時間の3月27日(土)は、19時から男子フリー、日付けがかわって28日(日)午前1時からフリーダンス、という日程でした。
3日目の日記にあるように、金曜日の夜23時頃に寝て朝3時10分に起きてからスケートを見て、土曜日は朝から元気に公園などをお散歩したりしたため、すっかり疲れ果てていたのですが、今大会で、子どもの世話はそこそこにちゃんと見られる唯一の時間帯だった男子フリーですので、見なくては!と頑張りました。
Aleksandr SELEVKOさん。ていうか、4Lzって簡単、とまではいわないけど、こんなにたくさんの人たちが跳べるジャンプでしたっけ?と思うくらい簡単に跳びました。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
この数年で、4回転ルッツはそんなに難しくない、っていうか、難しいに決まっているのですが、意外と跳べる人がいる、というような認識になったなと感じています。繰り返しますが、そんな簡単なはずはありません、難しいに決まっています。でも、周りが跳ぶ姿を見る、複数の人が試合で跳んでいる、という状況は、後進たちのジャンプ力(っていうと高跳びとかみたいだけど)をぐっと引き上げるんですね、と改めて感じました。
そして、4回転については、「トウループとサルコウのあとはルッツ派が主流」だということも、今後もちょっと強めの視線でウオッチしていこうと思っています。
メキシコのドノヴァンくん。ああ、楽しそうで、滑らかでいいですよね。こういうスケートを世界選手権で見られるのは本当に嬉しい。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
あのですね、このとき、あの選手を思い出したんですけど、さっと名前が出てこなかったんです。今、思い出しました。アーミン・マーバヌーザデーくんです。アーミンのスケートも、見るのが好きでした。
元気かな、と検索してみたところ、Twitterは非公開でしたが、元気そうな雰囲気はなんとなく感じられました。
開催国の唯一の男子選手、マヨロフも登場。
マヨロフくん。唯一の自国男子選手。こんなに人がいるのか、ってくらいの歓声が! 心配になりつつ、ちょっと胸アツ。こういう声があげられるくらいの人がいながら、ずっと静かに見ていたのかと思うと。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
ボーヤン、がんばれ!
ボーヤン。がんばれ、がんばれ、とこぶしを握る演技でしたが、ボーヤンが最後まで最後まで投げたりあきらめたりしていないことが随所に感じられ、嬉しく思い、胸打たれる。かっこよかったです。来シーズンも、楽しみに待ちます。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
ヴィキーとヨシのヘルゲソン姉妹が、子どもたちと楽しく観戦。08年イエテボリワールドで大歓声の中滑った1人が、ヴィッキー。広いお部屋で気持ちよさそう。https://t.co/fYUit31Cf7 pic.twitter.com/sIWqwC0cAU
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
今回大発見の選手のひとり、Lukas BRITSCHGIさん。何て読むんだろう、ブリッツィギかな? 今後も大注目!
ちょっとじっくりとは見られなかったのですが、Lukas BRITSCHGIくんは、SP,フリーとも気になってわくわくしました。いいスケーターですね。あまりユーロユーロっぽくなくて、無国籍な感じで、味がある。あとでちゃんと見ますが、フース先生のところだし、これからも楽しみにします。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
マニアックっぽいつぶやきに、これだけのいいねをいただき、ちょっと驚きました。みんな、どこにいいねしてくれたのかしら。お久しぶりのワシリエフ? 「ヤグ妻」っていうワード? マイケル・ナイマン? グリシュク&プラトフ?
Konstantin MILYUKOVさん、コーチはオレグ・ワシリエフ!ペアの84年サラエボ五輪チャンピオンで、その後トットミアニーナ(ヤグ妻)&マリニンをトリノ五輪金へ導きました。ペアのコーチの印象だったのでびっくり。最初の曲マイケル・ナイマンだ。グリ&プラ「MEmorial」と同じ、っぽい。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
ていうか、今初めて「ピアノレッスン」と「コックと泥棒、その妻と愛人」がともにマイケル・ナイマンだと気づきました。マニアックで失礼しました。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
グラッスルくんの『ジョーカー』、衣装もプログラムもグラッスルくんもすきです!
グラッスルくん、いい演技でした。後半、衣装が白いジョーカーになってからますます狂気っぽくなり(って映画『ジョーカー』は怖くて見ていないので想像だけど)、ぐいぐいひきつけられました。なのに演技が終わると、途端にかわいい。リショーさん、いいプログラムですね!
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
そうそう、関係者やチームメイトを上手にキャッチしてくれるのが、とてもよかったです。
この会場のカメラマンのいいところは、間違いなく(たぶん)選手の関係者をカメラで抜けるところ。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
この日も、FODプレミアムとフジテレビ(地上波)とのちょっとした時差にじりついていたようです。
FODの時差(フジテレビより1分くらい遅れ?)にじりじりする。フジテレビがCMになったとき、FODを見ると、1分弱前の演技。あああ、と。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
まあ、贅沢なじりじりではありますね。
エイモズくんは、笑っても泣いても号泣しても、上手に滑っても転んでも、すべてを肯定したい。そんなスケーターです。
エイモズ。昨季と同じ「Lighthouse」。振付けはフォンタナ。本当にいいプログラムだし、エイモズのこういうスケートができるという面を存分に見せています。エイモズも、スケートの1歩目から気持ちよく伸びーる。とくにジャンプ転倒後に立ち上がった1~2歩目を見るとすごくよくわかります。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
身体能力が高くて、きっと小さいころからダンスもすごく上手だったんだと思います。そういう子どもがスケートに出会えてよかった、というか、だれかがスケートに出会わせてくれて本当にありがとう、という思い…を、エイモズのような人を見ると抱かないではいられません。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
エイモズくんのほかには、たとえば歌手ですが、スピッツの草野さんとか、井上陽水さんとか、いきものがかりの吉岡さんとか、この人と歌というものを出会わせてくれてありがとう、という畏怖のような思いを抱きます。
そして、ジェイソンの演技に。
ジェイソーーーーン!!! きゃーーーー
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
コロナの大変な時期で、年齢は一つの目安に過ぎないけど26歳で、4S(UR)をひとまず降りて、最後のステップシークエンスからのコレオシークエンスへと畳みかけるエモーション。今年の世界選手権でよくぞこういうものを見せました! 昨季ワールド前はすごく調子よかったと。ちゃんと1年後に見せました。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
そんなときなのに、2002年ソルトレイクシティ五輪(とロシアの男子たちというか、ロシアのスケート界などなど)を愛するがあまり、こんなことを思ったりしていました。
ソルトレイクシティ以来5大会ぶりに、ロシア男子が3枠になるかもしれないと想像し、わくついています。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
最終グループが始まります。
最終グループ。スケートが滑る人がたくさんいて、6分練習が気持ちいいです。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
そう、気持ちよかったです。試合ももちろん好きですが、公式練習とかをただただ見るの、大好きです。
宇野昌磨さん。柔和な表情で出てきたけど、SPとは違った。この2日でずっと地に足のついた演技というか、輪郭が確かなスケートになったなあと。後半に3つコンビネーション。4つの4回転。冬の晴れた気温の低い森、満天の星の下でのダンス、というイメージの曲だったので、この会場の幕にぴったり。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
キーガンも滑りだすなりすごいスピードが出るので、気持ちのいいスケーターです。さらにリズムと粘りと強い柔らかさがあるので、何時間でもスケートを見ていたい。3Lz+3TのLzの粘り、そういうところにこの演技への気迫、思いを感じます。コレオシークの気持ちよさ。靴下は赤なのね。やったーー涙!
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
コリャダーくん。冒頭の4T+3T、このプログラムに合わせたかのようにソリッドで端正なジャンプでした。スピンの途中も表現しているし、ミーシン先生のところに移って、全体的な印象が変わっただけでなく確かさみたいなものが備わったというか、もう前の彼を思い出せない感じです私は。来季も楽しみ。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
これでロシア3枠の可能性!!
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
夫が「ネイ・サンチェン」と言い続けていてうるさい。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
ネイサン!緑が並ぶGOE!ジャンプを丁寧に丁寧に決めていき、ジャンプを終えるや感情を爆発させたところ、コレオシークにぐっときました。ジャンプのたびに会場の「おお」の声が大きくなっていくのも無観客のなかでは稀有で、だからこそ沁みました。追い詰められたところで強さを見せられる人、素敵。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
鍵山優真さん。あの演技のネイサンの後だけど、最初から自分のスケートを見せている。すごい。スピードもあり氷のタッチもソフト。シニアデビューシーズンなのに国際大会がどんどんなくなっていく中でも、易きに流れなかった、それを積み重ねたことがこの大会に表れたのだと思います。胸打たれました。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
羽生結弦さん。SPの時に「やっぱり、生き生きしていてる!」と再確認した3A、今日は何かあったのかな、と。とはいえ、後半に行くにしたがって緑(GOEプラス)が増えていくすごさ。ここからの彼に、私は注目します。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
すごい戦いでした。いい試合でした。あとはダンスですね。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 27, 2021
ものすごく集中して見ており、子どもが寝室に行ったことに気づいていませんでした。ああ、スケートを見るのって、本当にいいっ!
男子フリーの結果
男子の総合結果
ネイサンのフリーはすごかったし、日本男子が2位3位4位っていうのもすごい!
日付けが変わるフリーダンスまでは、体力が持たず、寝てしまいました。
小松原組、日本の五輪枠を「1」獲得しました!
フリーダンスの結果はこちら。
アイスダンスの総合結果。
シニ&カツおめでとう! 来季のパパ&シゼを含んだ戦いが、また楽しみです。
そんな世界選手権でした。
五輪枠取得方法が新しくなり、そしてちょっと複雑になり、大会期間中、混乱を極めていました。
結果、日本は、男女3枠ずつ、ペア1枠(+1)、アイスダンス1枠、です。すごい!!
その後、公式見解も出ました。
こちらのサイトに日本語で詳しくありますので、張らせていただきます。(いつも詳しくありがとうございます!)
また、今回は、コロナ禍でのバブル方式での大会でした。
その後、とある選手にインタビューしたときに聞いたのですが、大会出場そのもの以上に、コロナ対策の徹底に腐心した、と。そうですよね。
現地取材も限られた人たちのみで、実際に行った人たちは、今日4月8日もまだ自宅待機中です。現地でも皆精神的にもきつい状況で過ごしていたのだな、と改めて感じています。
田口さんの記事でした。知らなかったことばかり。想像以上の過酷な状況だったのですね。すべての人にお疲れ様でしたとお伝えしたいです。
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 29, 2021
世界フィギュア現地取材、ベテランカメラマンが初めて感じた緊張感(Forbes JAPAN)#Yahooニュースhttps://t.co/1xKLn81hHB
エキシビションには、日本選手もたくさん登場しました!
出場者たちはこちらで。 pic.twitter.com/aexqTq3an2
— 長谷川仁美(Hitomi Hasegawa)/文筆家、ライター、アスリートメンタルトレーナー (@HitomiHase) March 28, 2021
2年ぶりの世界選手権。
無観客での大会でしたが、その分ライブ観戦の状況が整ってきて、スケート観戦の新しい扉がひらいた大会になったと思います。そういうシーズンだったな、とも。
とはいってもまだもう1つ、国別対抗戦もあります。
来週を楽しみに過ごします。
▼1つ前、2つ前、3つ前はこちらから
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